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映画ノート

ボディ・スナッチャー/恐怖の街

1956年(米)監督:ドン・シーゲル原作:ジャック・フィニイ『盗まれた街』出演:ケヴィン・マッカーシー/ダナ・ウィンター/キャロリン・ジョーンズ/ラリー・ゲイツ/キング・ドノヴァンジーン・ウィルス/サム・ペキンパー【ストーリー】カリフォルニアのある街が、異星生物の侵略を受けた。その生物は次々と人間の複製を造り上げ、本物と入れ換わっていく。主人公はその事実を知り、恋人と共に街を脱出しようとするが……。

  久しぶり! 「観るべきシリーズ」‥第何弾だ~???(笑)

ジャック・フィニイの『盗まれた街』を、D・シーゲルが映画化した劇場未公開の作品です。

 

異星生物に次々に身体を乗っ取られていく恐怖を描いた本作は、ニコール・キッドマン主演の「インベージョン」や、前にレビューしたドナルド・サザーランドの「SF/ボディ・スナッチャー」のオリジナルに当たります。

 

ある日突然主人公(ケヴィン・マッカーシー)の住む街に異変が起こります。

 

気がつけば街には感情をもたない「ヤツら」が溢れていた!!

 

異星人に街が侵略されたことを知った主人公は、恋人とともに街を脱出しようとします。
彼らは宇宙人の魔の手から逃れる事が出来るのでしょうか、、というお話です。

 

これ50年以上も前の作品なんですね~。
街が異星人に侵略され、次々に人間が異星人に取り代わっていくというのは、
当時としては凄く斬新で怖いお話だったことでしょう。

 

異星人は種の入った鞘のようなもののなかで人間を複製するのですが、
カマキリの卵みたい^^;なその「鞘」自体はさほどグロくはないものの、
中に入った、ほぼ人間の姿をした「それ」をやっつける様子には、さすがにウワっと声を上げてしまいました^^;

 

余分な部分をそぎ落としたストーリー構成は、シンプルながら主人公の驚きと困惑がダイレクトに伝わるものでした。

 

それでも、危うく異星人に乗っ取られるところをなんとか救出したヒロインと爽やかに朝を迎えたり
どことなく長閑なところがウケます(笑)

 

大勢の「ヤツら」に追いかけられるシーンはさすがに怖かった。

 

これ劇場未公開なんですね。
でもこのシンプルな恐怖はなかなかのもので、侵略ものSFの金字塔とされるのもなるほどという感じ。



★★★★☆