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映画ノート

ゼイ・リブ


1988年(米)監督・脚本:ジョン・カーペンター出演:ロディ・パイパー/メグ・フォスター/キース・デヴィッド/ジョージ・“バック”・フラワーピーター・ジェイソン/レイモン・サン・ジャック/ジェイソン・ロバーズIII世【ストーリー】極秘に進行しているエイリアンの地球侵略。そのエイリアンの正体を判別できる特殊なサングランスを手に入れた主人公は、抵抗運動に参加する事になるが……。

80年代プチ映画祭り 第11弾! ジョン・カーペンターも忘れずに

■感想
今日は「ゼイ・リブ」です。

ある日突然、人がエイリアンに乗っ取られ、気付けば地球上の大半がエイリアン!!
これって、カーペンター的ライフワークなのでしょうかね。

誰がエイリアンに乗っ取られているか分らなかったり、身近な人が急に感情を失ったように変わっていったり、
その不気味さと得体の知れない怖さが、こういった侵略ものの醍醐味ですが‥。
ここはさすがカーペンター、特殊なサングラスを通して見ると、エイリアンの正体を判別出来る!と来たもんだw

世の異変に気付いた集団の隠れ家に侵入し、サングラスをかけることで見えないものが見えることを知った主人公。
友フランクにも、この世界を分らせようと、無理矢理サングラスをかけさせようと格闘するシーンがあるのですが、、。
主演の二人はプロレスラー?
彼らの熱演に感心した監督が、当初20秒の予定を5分20秒に変更したのだとか(笑)
確かに長かったです。途中早回ししてごめんなさい^^;

不景気の波が押し寄せ、街に失業者が溢れるご時勢が背景であるところがミソでしょうか。
先が見えない不安な世の中で、「世の末」を唱え「立ち上がろう」と声をあげる人が出て来る。
多くの人はカルト集団と煙たがるでしょうね。でも本物が見えているのは誰なのか。。その時には誰も分らない。

自分と家族の安泰だけを願い、面倒なことに頭を突っ込むことを嫌い、「白線の上を歩く」ことを主張するフランクに
主人公が「最も危険な行為」だと諭すシーンが印象的でした。

世界を導くものの正体は何であれ、豊かに暮らしていければいいと、安易にエイリアンに従うものがいたりと
この映画、なかなかに世を皮肉ってるかもしれないですね。

エイリアンの姿は、映画を観てご確認くださいね。あ、サングラスに写ってた!(笑)
面白かったです。


★★★★☆