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映画ノート

スペース・カウボーイ


2000年(米)監督:クリント・イーストウッド出演:クリント・イーストウッドトミー・リー・ジョーンズドナルド・サザーランドジェームズ・ガーナー   ジェームズ・クロムウェルウィリアム・ディヴェインマーシャ・ゲイ・ハーデンローレン・ディーン【ストーリー】かつてアメリカ空軍には宇宙探索飛行を目的としたパイロット・チームが存在したが、土壇場になって宇宙プロジェクトが空軍からNASAに移行、宇宙へ行ったのは訓練に励んでいた4人の男たちではなく一頭のチンパンジーだった。それから40年、チームの一員だったコービンのもとにNASAから衛星修復の依頼が来た……。
■感想
パイロットたちが、人工衛星の修復という任務を受け40年ぶりに集結、宇宙飛行へと挑む姿を描いた作品です。
監督、主演はクリント・イーストウッド

国家の宇宙プロジェクトをその昔は空軍が担当していたんですね。
夢の実現にあと一歩というところで、プロジェクトがNASAに移行という憂き目に遭い、
夢を中途半端に封印せざるを得なかったパイロットたちがいました。
しかも彼らに代って宇宙に旅立ったのがチンパンジーって(*∀*)
泣くに泣けないってか。観てる方は爆笑しちゃいましたけど(笑)

そんな、かつての訓練生のリーダーが、イーストウッド扮するコービンです。
NASAで衛星故障のトラブルが発生し、それを修復できるのはコービンしかいないと白羽の矢が立つんですが
コービンはその修復を自ら、宇宙でやることを申し出ます。
しかも大胆にも、かつての仲間を招集し、ともに宇宙を目指そうとするんですが
そのメンバーがトミー・リー・ジョーンズドナルド・サザーランドジェームズ・ガーナーという面々。どうよ(笑)

さて彼らは、この大仕事を成功させることが出来るのか、というお話ですね~。

ライトスタッフ』ならぬ「ライプスタッフ」(ripe stuff)な4人の爺(笑)
そんな簡単に宇宙にいけるほどNASAのテストは甘くないだろ、と突っ込みたい部分もあったり
SF的な描き方にも物足りなさを感じるものではあります。

でも何よりも老人パイロットと笑われつつも、夢を実現しようと宇宙に向かう、そのスケールの大きさが魅力的なんです。
お約束の宇宙でのトラブル発生もあり、しかも通信衛星と思っていた衛星の正体は、、という意外性も楽しめました。

キャストも適材適所で、サザーランドに代表させて笑いを取るあたりも楽しい。
昨日らぐなさんちで頭に白いブラジャーをかぶったダウニーさんの画像を観たばかりだったので
宇宙飛行士姿の老パイロットたちがかぶってるものがどうもブラジャーに見えてしまって一人ウケてましたけど(笑)



脇を固めるキャストもマーシャ・ゲイ・ハーデンジェームズ・クロムウェルなどなかなか豪華。
若い頃のコービンの役トビー・スティーヴンズマギー・スミスの息子さんらしいですが、イーストウッドそっくりでしたw

冒頭流れるアコースティックなメロディは『ブロークバック・マウンテン』を思い起こしましたが、
イーストウッドのスコアかな。

ラストシーンの美しさ、最後に流れる「Fly me to the moon」の切なく優しい響き。
途中ベタな部分も感じるものの、やっぱりイーストウッドの撮る作品は好きですね~。




★★★*☆