しまんちゅシネマ

映画ノート

センチメンタル・アドベンチャー

1982年(米)監督:クリント・イーストウッド出演:クリント・イーストウッドカイル・イーストウッドジョン・マッキンタイア/ヴァーナ・ブルームマット・クラーク/アレクサ・ケニン/バリー・コービン【ストーリー】歌と酒をこよなく愛するカントリー・シンガーのレッドはナッシュビルで開かれるC&Wの祭典“グランド・オールド・オープリー”のオーディションに誘われる。トラックに古ギターを積み、同行する事になった甥のホイットと共にレッドはナッシュビルを目指す……。
■感想
イーストウッドが息子カイル・イーストウッドと共演した作品です。

 

イーストウッドが演じるのは、孤独なソングライター。
歌で一花咲かせようと、ナッシュビルの祭典に参加するために旅に出る。

 

そのレッドと旅を共にし叔父を支える甥っ子ホスを演じるのが実の息子のカイル・イーストウッドです。

 

大恐慌の時代を背景に、夢を追って生きる男の悲哀を、甥と叔父の絆を交えて描きあげた
切なく優しいロードムービーといったところでしょうか。

 

甥っ子ちゃんが健気に叔父を愛し支える姿が描かれる後半はとても良かったのだけど、
途中までかなり単調で、面白みに欠けるんですよね。

 

イーストウッドの歌がもう少し上手いと、もっと説得力があるかなぁ。
それでもイーストウッドの歌とギター、ピアノが聴けるのはもうけもので、
ジャズをこよなく愛す彼の音楽映画と観れば悪くはないんですけどね。

 

この時14歳だったカイルも今では、立派なジャズ奏者となっているようで、
グラン・トリノ』でも音楽を担当してますよね。その成長を思うと感慨深いものがあります。

 

終盤は主人公の切ない人生にキュンとなりました。

 

邦題『センチメンタル・アドベンチャー』はちょっとピンときませんね。
センチメンタルジャーニーじゃ伊代ちゃんになっちゃうけど^^;




★★★*☆