しまんちゅシネマ

映画ノート

ザ・ビーチ


関連映画祭り 16本目!

昨日は『渚にて』これ原題は『On the Beach』だったのね。
ということでビーチつながりで、『ザ・ビーチ』行ってみます!
1999年(米)監督:ダニー・ボイル出演:レオナルド・ディカプリオティルダ・スウィントンヴィルジニー・ルドワイヤンロバート・カーライル   ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ/ジェリー・スウィンドール/ギョーム・カネ/パターソン・ジョセフ【ストーリー】刺激を求めてタイのバンコクへとやって来たリチャード。彼はそこで、地上の楽園と呼ばれる伝説の孤島の噂を耳にする。
■感想
自由を求めて未開の地へ冒険する主人公を通し、現実感を喪失した現代のリアルな若者像を浮き彫りにしてゆく(all cinema)

ダニー・ボイルが監督、レオナルド・ディカプリオ主演の、楽園もの。(なんじゃそりゃ)
まだレオがアイドルだった頃の作品ですねw 

刺激を求めてタイにやってきた若ものリチャードにディカプリオ。
小汚いホテルの隣室のダフィ(ロバート・カーライル)から楽園の地図を手渡されたリチャードは
同じくホテルで出会ったフランス人カップルを誘い冒険気分で地図の場所へ向かいます。

危ない思いをしながら辿りついたビーチ。目の前に広がるコバルトブルーの海のなんと美しいこと! 
この風景を見るだけでもこの映画を観る価値あるかもと思えるほど。

その楽園ではあるコミュニティが形成されてて、リチャードたち3人は、たちまち楽園の虜になるんですが、、

楽園が楽園であるためには、そこに暮らす人びとは、あるルールを持たざるを得ない。

楽園を守るために、それを侵すものを排他する。
後半はサスペンスフルな展開とともにコミュニティのエゴが浮き彫りになるんですね。

サメに襲われた仲間に対し、楽園のメンバーがとった行動には戦慄します。
新人であるリチャードもフランソワもそれに加担する中、ギョーム・カネ君だけは人道的に行動します。
楽園で恋人を失った彼だけが、楽園の快楽に浸ることをしなかった。
その結果唯一洗脳されずにいたということかもしれません。
本当の楽園とは何か。そんなことを考えさせてくれる作品です。


今思うとダニー・ボイルらしく、ちょっと怖くて映像もスタイリッシュ。
テレビゲームの中に入り込んだレオは可愛かったな(笑)

コミュニティのリーダーにティルダ・スウィントン
レオと同行するカップルの片割れにギョーム・カネ
ホテルで地図を手渡すロバート・カーライルの鬼気迫る演技は迫力で流石の存在感。脇が結構豪華でした。

結果的に面白い映画だったと思うんだけど
楽園でのお楽しみ風景がちょっと長過ぎな気もして途中ダレたのが残念。



★★★*☆