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映画ノート

エスター


ハロウィン・ホラー祭り 18本目! 恐るべし!『エスター』

2009年(米)監督:ハウメ・コジェ=セラ出演:ヴェラ・ファーミガピーター・サースガード/イザベル・ファーマン/CCH・パウンダー/ジミー・ベネットアリアーナ・エンジニア/マーゴ・マーティンデイル/カレル・ローデン/ローズマリー・ダンスモア
■感想
養子として引き取った子がとんでもない子供だったら‥

主人公のケイトとジョンは仲の良い夫婦。
しかしケイトは3人目の子供を死産して以来、悪夢を見るようになり
死んでしまった子供に与えるべき愛情を、せめて愛を知らない子供に与えることで子供も自分も報われると信じ
孤児院から養子を引き取ることを決心するんですね。その子が9歳のエスター。

ところがこの子 何か変なんです^^;



一見マナーを心得たいい子のエスターが、徐々にその正体を現わし始め、妻は不安にかられるのだけど
夫も精神科医もケイトの勝手な思い込み、妄想などとケイトを非難する始末。
この夫婦、実は色んな過去を乗り越えて来た経緯があったのだけど
今またその信頼関係が揺らぎ始める訳ですね~。


邪悪な子供を描いた作品は過去にもあったけど、これは凶暴性で群を抜いてるかも。
しかも取り巻く人間の心理もしっかり描かれ、単なるホラーに終らないドラマ性を持たせてますね。

とは言え、エスターの素性がわかった後の終盤のバトルはマジ怖い!!

エスター視線のカメラワークもホラー映画の定番とは言え
エスターがそこで聞いてるよ~という恐怖はかなりのもの。時々スカされたりもしましたけど(笑)

妻ケイトに『縞模様のパジャマの少年』で主人公の少年のお母さんを演じたヴェラ・ファーミガ
夫にピーター・サースガード。ちょっと太り気味?
夫婦の子供役の二人のうち妹マックスを演じた女の子は実際に聴覚障害のある子供だそうです。
演技も上手で可愛かった~。
あと孤児院のシスターに『バグダッドカフェ』のブレンダ役CCH・パウンダーが出てましたね。

エスターを演じたイザベル・ファーマンなんて10歳っていうんだからショエ~@@です。
先が思いやられる、、いや、失敬。才能があるのは確かでしょうね。

レオナルド・ディカプリオが製作に携わっているということで早くから話題になってましたが
実際に起こりえそうな恐怖を描いてると言う点でも、リアルに怖い作品でした。
孤児院人気ガタ落ちかも^^;


★★★★☆