しまんちゅシネマ

映画ノート

モールス


2010年(米)
監督:ジョン・エリック・ドゥードゥル
出演:コディ・スミット=マクフィー/クロエ・モレッツ/リチャード・ジェンキンス

ハロウィン・ホラー祭り 3本目
■感想
スウェーデン発傑作ヴァンパイア映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド版リメイク観てきました。
監督は『クローバー・フィールド』のマット・リーヴス


主人公のオーウェンコディ・スミット=マクフィ)は苛められっこの孤独な少年
ある日アパートに越してきた少女アビー(クロエ・モレッツ)と知り合いますが
アビーは実はヴァンパイア・・・
とストーリーラインはほぼ同じ。
 
トマトメーター87%と、それなりに良い評判を得てるけど・
個人的には、なんだか残念に思っちゃった~。
 
観てて退屈だったんですよね。
ストーリーを知ってるから?と、帰ってまたオリジナル観てしまったんだけど
こちらは何度観てもキュンとしてしまうんです。

何が違うの?
 
まずアビーの描写にCGを使っているところは残念だったな
お腹を空かせて血を求める時の顔がモンスター顔で怖いヾ(≧へ≦)〃
エリも勿論モンスターだけど、ありのままの姿だったから、そう感じさせなかった
あまりにモンスターだと、二人の恋に説得力がない気がするんですよね。
 
良いところは、アビーのお父さん(本当はお父さんではないけど)のリチャード・ジェンキンス
アビーのためにハンティングをする様子がサスペンスフルに描かれているところ
ジェンキンスさんのうまさもあって、その葛藤もよく伝わり良かった。
 
刑事も登場して、時間軸を前後させ事件を追うスタイルになっているところも
オリジナルと違うところです。今回はサスペンスホラーのイメージかもしれません。
ただ、そうすることが良かったかどうか。


というのも、オリジナルは、エリとオスカーの孤独な魂が静かに共鳴しあう様子がとても良く
真っ白な雪の静寂感と美しい音楽に、ただひたすら身を任せていたくなるような
その雰囲気がたまらなく好きだったのだけど、今回は二人が求め合う過程が物足りない。
音楽が賛美歌風なのもインパクトなし。
 
少女に噛まれて病院に担ぎ込まれた女性の最後の姿はショッキングですが
オリジナルでは、ヴァンパイアになる自分を意識して、自ら・・だったのに対し
今回はたまたまナースが、という描き方なのもマイナス。
この女性の気持ちを無視し、映像的な見せ場を味わえと言われても。。
 
などとタラタラ書きつられましたが、ストーリー自体が面白いし
ひとつの作品としてみればそこそこ楽しめると思います。

ちなみに問題の覗きシーンでは、局所の描写はありませんでした。
 
トレーラー貼っておきます