しまんちゅシネマ

映画ノート

127時間


 
2010年(アメリカ/イギリス)
監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・フランコアンバー・タンブリンケイト・マーラ
 
■感想
プレオスカー特集 トップバッターは ダニー・ボイル監督の新作を
本作はユタ州のブルージョン・キャニオンの峡谷に落下し
身動きの取れない状態で127時間を過ごした
青年登山家アーロン・ラルストンの奇跡の生還を描く衝撃のサバイバルドラマです。

大自然の峡谷で、しかもぶら下がった状態で5日以上ですよ
携帯忘れちゃってたしね
バックパックに入った水と食料もすぐに尽き、自分の尿をリサイクル。
それでもこのままでは当然命がない
5日目、ついに彼は究極の決断をするんですねぇ。
 
その映像がちょっと厳しいことになる・・というか、
主人公の心の動きにこちらまでドキドキするので
観る方も多少の覚悟が必要になります。
実際プレミアの会場で失神者や心臓発作を起こす人が出たと言うから
自信のない方は要注意かもしれません。

主人公の登山家を演じるのはオスカーの司会にも決まったジェームズ・フランコ
絶望的な状況にありながら、柳のようにしなやかで 強い精神力を持つ主人公を
ほぼ一人芝居の演技で見せきりました
記録のつもりのビデオ撮影も、次第に遺書の意味合いをもってくるのに泣かされたり
根アカでユーモラスな演技に笑わせてもらったりね
何よりも 決してあきらめない 主人公の強い精神力には感動しました。
フランコ君にはやられちゃったな。身体能力の高さも印象的でした。
 
映画を観終わるとね
命ってこんなに大事なんだという、当たり前のことをあらためて感じちゃうよ。
家族のいうことももっと聞いておかなきゃとか、愛する人を大事にしなきゃとかね
いろんなことを思って、胸がいっぱいになりました。
 
大自然の美しさだけでなく、妄想(笑)や、回想シーンも交えた映像も面白い
音楽がいいのもダニー・ボイル監督ならではですね。
公式ページ←ここクリックで音楽聴いてみてね。
 
主演男優賞、監督賞、作品賞のノミネートは固いでしょう。
オスカーの司会者が主演男優賞を獲るなんてシーンを見てみたいもんです。
日本公開はいつかな