しまんちゅシネマ

映画ノート

オスカースペシャル 『容疑者、ホアキン・フェニックス 』

 
オスカースペシャル第二弾~!!
アカデミー賞の楽しみの一つにプレゼンターのパフォーマンスがあります。
去年、衣装デザイン賞の発表に登場したベン・スティーラーの『アバター』は最高だったよね。
今年は何をやらかしてくれるか、今から楽しみ。
希望としては『ブラック・スワン』のバーバラですね(爆)
 
時代を先取りし笑いをとるベンのコメディセンスに脱帽なわけだけど
おととし会場を爆笑させたベンのパフォーマンスの元ネタが分かった人は
日本ではあまりいなかっただろうと思います。
実はあれ、ホアキン・フェニックスの真似だったんだね。
 
もとになったのは、ホアキンが出演したトークショー。これが爆笑
 
 
2010年(米)
監督:ケイシー・アフレック
出演:ホアキン・フェニックス
 
【感想】
ということで、今日ご紹介するのは
俳優をやめ、ラッパにーなることを宣言したホアキン・フェニックスの奇行を追うドキュメンタリー。
ですが、
なんとこれ、モックドキュメンタリーってことを監督が認めたらしいですね。
そう、俳優引退も、ラッパー宣言も、さまざまな奇行も
全てこのドキュメンタリーのための作り事だった!って話
メガホンをとるのは、これが初監督作品となるケイシー・アフレック
ホアキンとは義理の兄弟の間柄よね。

いやいや、やらかしてくれるわ。
このドキュメンタリーのために、彼はマジで変人生活を送り、
2年近くも世間の目を欺いてきたんですよね。
ってかホアキン俳優生命かけちゃったよね。
 
太って無精ひげを生やし、ヤクでろれつがまわらない。
嘘の姿とは知らない世間から、次第に見放され、笑いものにされる展開に
ホアキンにもだんだんに悲壮感が漂ってくるんだけど、あれは演技?

「うっそぴょーん!」ってタネあかしをしたとして
再び俳優として名声を取り戻すことができるんだろうかとマジ心配になった。
 
 
フリチン、うん○を顔に浴びせる、ゲロは吐くw
おいおいな映像もあるフィルムだけど、
小さい頃からパフォーマーだったホアキンがそこから離れてみたい気持ちも分かったり
取り残される恐怖の中、葛藤する様子に後半はキュンときて、かなり面白く見ました。
 
ちなみにラストシーン、父親に会いに行ったホアキンがテーブルで向かい合っているのは
ホアキンの実のお父さんではなく、ケイシー&ベン・アフレックの実父だそうです。