しまんちゅシネマ

映画ノート

ジェシカ・チャステイン『ジョリーン/Jolene(原題)』

オスカーを騒がせそうなイイ女 ジェシカ・チャステイン

 
すみません。男ばっかりじゃ華がないよなってことで、女子も投入w
ジェシカ・チャステインって誰?っていう方も多いかな。
そう、『ツリー・オブ・ライフ』でブラピの妻を演じた彼女ね。
今年は『ツリー・オブ~』のほか、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』や『Take Shelter』など
オスカーに絡んできそうな話題作に出演し、一気に名前を知らしめました。
ダイアナ妃の伝記映画でダイアナさんを演じるというニュースも入ってきたし
まさに花丸急上昇の女優さんなの。ぜひ記憶にとどめておいてください。
 
今日はジェシカ嬢の映画デビュー作『ジョリーン/Jolene(原題)』です。
 
ジョリーン/Jolene(原題) (2008) アメリ
監督:ダン・アイアランド
出演:ジェシカ・チャステインフランシス・フィッシャーダーモット・マローニーチャズ・パルミンテリ
    テレサ・ラッセルマイケル・ヴァルタン/ラパート・フレンド
 
ジェシカ・チャステインが演じるのは、タイトルロールのジョリーン。
孤児院で育ったジョリーンは10代で結婚し、
夫ミッキーのおじさん(ダーモット・マローニー)の家に居候することになるのだけど
そのおじさんがお掃除中のジョリーンにムラムラ(↑) 二人は隠れて愛し合うようになるのね。
やがて二人の仲がバレ、叔母から追い出され、夫ミッキーは自殺・・
そんなことから始まるジョリーンの波乱万丈の人生を描くお話なのです。
 
ジョリーンと聞くとオリビアニュートンジョンの歌を思い出す人多いと思うんだけど
映画は、この歌(オリジナルはドリー・パートン)からインスパイアされた短編小説を原作とするものだそうです。
 
だから、このジョリーンという主人公は、輝く赤毛象牙色の肌、
道行く男がものにせずにはいられないような女の子なんだけど、
ジョリーン自身に悪気はないという歌詞がそのまま当てはまるキャラ。
孤児だったジョリーンは、自分を愛してくれるものをつい受け入れ
できる限りの愛情を注ごうとする
けれども、その相手というのが、ドラッグディーラーのタトゥー屋(ラパート・フレンド)だったり、
女性看守(フランシス・フィッシャー)だったり、マフィア(チャズ・パルミンテリ)だったり、
サイコな富豪の息子だったり(汗)
幸せを掴んだかと思えばスルリと逃げていく、そんな人生なんですね。

それでも、ジョリーンはいつだって自分に正直に、前を向いて歩いている。
そんなジョリーンに最後には逆に元気をもらえる気になるという不思議な魅力を持った作品でした。
監督は『クレアモントホテル』のダン・アイアランド。コミカルながら暖かい仕上がりに納得。
 
ジェシカ嬢はとにかく色素が薄いのね。
だから素顔は眉も薄く地味地味なんだけど、ちょっと色を入れると驚くほどに見栄えがするんだわ。
紫が映えて凄く綺麗。
映画の中でも、その時々で まるで別人のよう。 七変化のジェシカ嬢を見れるのも楽しみの一つ。
ストリップダンサーとしてなまめかしい踊りまで見せてくれますよ。