マイケル・シャノン『ショットガン・ストーリーズ(原題)』
オスカーを騒がせそうなイイ男 マイケル・シャノン
今日は『Take Shelter』のジェフ・ニコルズ監督のデビュー作『ショットガン・ストーリーズ(原題)』
未公開作品でごめんよ~(>v<)
ショットガン・ストーリーズ (2007) アメリカ
監督:ジェフ・ニコルズ
出演:マイケル・シャノン/バーロー・ジャコブズ/ダグラス・リーゴン/トラヴィス・スミス
マイケル・アボットJr/Lynsee Provence
彼の背中には銃痕があり、世間は「強盗に入って撃たれたのだろ」などと
勝手に噂しあっている。
幼いサンらを捨てた父親は、隣町に新しい家庭を築き、4人の息子をもうけ裕福に暮らしていたが、その父親が死に、葬式に出向いたサンが棺おけに唾を吐いたことから義理の兄弟たちの対立はバイオレンスへと発展する・・
父親に捨てられた兄弟と、再婚家庭の4人の兄弟たち
彼らは半分血の繋がった兄弟なんですよね。
葬式の席で父親を侮辱された4兄弟も辛いですが
父親に捨てられ、母親に恨みごとを聞かされ育った3兄弟はもっと悲惨だったのでしょう。
3兄弟はSon(マイケル・シャノン),Kid(バーロー・ジャコブズ),Boy(ダグラス・リーゴン)と名前からふざけてるし(笑)
父親に捨てられ、母親に恨みごとを聞かされ育った3兄弟はもっと悲惨だったのでしょう。
3兄弟はSon(マイケル・シャノン),Kid(バーロー・ジャコブズ),Boy(ダグラス・リーゴン)と名前からふざけてるし(笑)
いたずらが火種となり、二つの家の兄弟の間で始まるリベンジ合戦
ついにタイトルでもあるショットガンが登場し
ついにタイトルでもあるショットガンが登場し
彼らがどんな形で戦争を終わらせるのかを緊張の面持ちで見ることになるのですが・・・
監督・脚本を勤めるジェフ・ニコルズは、家族間の抗争を通し
逆に家族愛を描き出すことに成功していました。
過去に囚われ、不幸を引きずって生きるか
それとも 家族を守り、未来に希望を見いだすのか
難しい選択に答えを与えたのがマイケル・シャノンの背中の弾痕。
多くを語らない映画で、色んなことを自分で想像しないといけないんだけど
その過程もまた、映画を深く理解することに繋がっていて無駄じゃないんですよね。
アーカンソーののどかな風景に響くアコースティックギターの音色も美しく
心が洗われる、とてもいい作品でした。
トマトメーターも93%の高評価ですね。
マイケル・シャノンは『BUG』や『レボリューショナリー・ロード』など
ちょっとイっちゃった演技に定評があるけど
今回はルナティックな感じではなく、
今回はルナティックな感じではなく、
穏やかな中に一触即発の緊張感を湛えた演技。
一家の長として兄弟を、家族を愛し、答えを模索する主人公を好演していました。
ちなみに他の4本は
『人生はビギナーズ』(マイク・ミルズ監督)
『The Descendants』(アレクサンダー・ペイン監督)
『Meek's Cutoff』(ケリー・ライハルト監督)
『ツリー・オブ・ライフ』(テレンス・マリック監督)
インディーズ作品がどこまでオスカーに絡んでくるか、
はたまたマイケル・シャノンの受賞はあるのか、楽しみです。