しまんちゅシネマ

映画ノート

風と共に去りぬ


 
究極の「今頃観たんかい!」ですが、感謝祭にいっとくか!ってことで、やっと観ました~w
 
風と共に去りぬ(1939) アメリ
監督:ヴィクター・フレミング
出演:ヴィヴィアン・リー/クラーク・ゲイブル/レスリー・ハワード/オリヴィア・デ・ハヴィランド
    トーマス・ミッチェル/バーバラ・オニール/ハティ・マクダニエル
 
南北戦争の頃のアトランタを舞台に
南部の大牧場主の娘スカーレット・オハラの波乱万丈の半生を描く超大作です。
 
南北戦争による南軍の敗退で、全てを奪われ、かろうじて残った家と土地を守るために、
ゼロから這い上がるヒロイン スカーレットをヴィヴィアン・リーが演じ
アカデミー主演女優賞を受賞しています。
 

このスカーレットという役は、激しく高飛車でねw
多額な税金を支払うためには、妹の婚約者を奪ったり
涙を女の武器にしたりと、計算高いことこのうえない。
有名なドレープ(カーテン)ドレスも、バトラー(クラーク・ゲイブル)に金の無心にいく手段だったしね。
 
でも、プライドをかなぐり捨ててでも、逆境に立ち向かおうとするその気概こそが魅力的で
奇麗事では済まされない時代を物語ることに成功しています。
自分の気持ちに正直で、クルクル変わるヴィヴィアンの表情を見てるだけでも飽きないし
ゴージャスなドレス姿は目を楽しませてくれるしね。
 

正直凄く感動したかというと、そうでもなかったんですが
それは、ラストシーンがあれだったからなぁw
バトラーとスカーレットのじれったいロマンスがあの形で終わったのは正直びっくり。
そして、かの有名な「明日は明日の風が吹く」になるわけですからね。
ポカーン
 としちゃいましたけど、
いやいや、スカーレットはん、あなたなら絶対大丈夫、頑張りや~って思えますよね
 

 
砲弾にやられ、負傷した無数の南軍兵士が赤土の上に横たわるシーン↑
赤い炎に包まれるシーン、スカーレットが再起を誓う夕日のシーンなど
記憶に残るシーンも多く、映画のつくりとしての大きさには圧倒されました。
 

一番楽しかったのはスカーレットとメイドのマミー(ハティ・マクダニエル)のやり取りですね。
特に妹の婚約者に、「妹はあなたを待てずに他の人と結婚するの」と告げる
下心満々のスカーレットを、お口あんぐりでみつめるマミーが最高。ここ爆笑でした。
コミカルなだけでなく、スカーレットのことを誰よりも理解しているところが泣けるんですよね。
ハティ・マクダニエルも黒人初となるアカデミー助演女優賞受賞
 
ピンクの電話のよしこちゃん声の若い方のメイドもインパクトあったけど
『ヘルプ~』を観たあとなもので、奴隷側からみるとまた別の物語になるんだろうな、なんて思ったり。
 
観終えると「今ではすべて夢 人の心にのみ残る 風と共に去った時代である」という冒頭の説明書きが
しっぽりと心に収まる そんな映画でした。