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映画ノート

アラン・ドロン初監督作品『危険なささやき』

アラン・ドロンが初監督、脚本、製作、主演を勤めるハード・ボイルド・アクションです

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危険なささやき

1981年(フランス)
原題:Pour Lapeau D' Un Flic
監督:
アラン・ドロン
出演:アラン・ドロンアンヌ・パリローミシェル・オークレール

【ストーリー】
私立探偵シュカは、ある日老婦人から盲目の娘を捜してくれとの依頼を受ける。だが、調査を始めたとたんシュカは何者かに襲われ、依頼人も殺害されてしまう。(映画.comより)

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アラン・ドロン演じる警察上がりの私立探偵が、犯罪組織を割り出しおとり捜査に挑むという作品。
本作のドロンさまは、冒頭から見事な射撃の腕を見せてくれるわ
バイクでパリの街を疾走してくれるわ、ヒヤヒヤのカーチェイスを見せてくれるわで
アクション・スターぶりを発揮してくれてるんですねぇ。

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正直説明不足で進むストーリーは、やや判りにくく、続けて二度観る事になったのだけど
そうしようと思ったのは、ひとえにドロン様の魅力あってこそ。
本作では、私立探偵事務所の秘書兼恋人(人妻でしたがw)とのロマコメ的絡みも見せてくれる。
ヒロインを演じるアンヌ・パリロー(『ニキータ』)のさっぱりとしたキュートさも魅力的でしたが
彼女を見つめるドロン様のお茶目な表情がまた最高なのですよ~。

勿論お茶目なだけでは探偵は務まらないわけで
腕っ節も強い・・ってか、かなり暴力三昧(笑)
それでも不良がそのまま大きくなったようなシュカが
危険を承知で悪に挑む姿もカッコよく、流石に見せ方を知っている。
アンヌ・パリローのヌードに関しても男の願望を実現させてますなw
ドロン様の相棒となるのがベテランミシェル・オークレールでして
パリロー含め3人のバディものとしても観てて楽しい。
食事のシーンは爆笑でした。
パリローが映画フリークという設定で、やたら映画のタイトルが出てきたり
部屋にも映画のポスターが貼ってあったり(私は何の映画かは判らなかったけどw)
犯人の吹く口笛は『M』で聴いたメロディだったしで、映画ファンの心をくすぐりますね。

渋いとか感動するとかのノワールではないですし
監督としての腕前など私にわかるはずもないですが、
とはいえ、いつになくキュートなドロン様に萌え
ラストシーンのオバQなドロン様にもほっこりできた作品でした(笑)
殴り飛ばされ、壁に頭をぶつけ、、のアクションシーンはマジ痛そうだった(汗)

★★★☆