しまんちゅシネマ

映画ノート

映画で英語:『密殺集団』から come out smelling like a rose






たまにはこの書庫も更新しないとなぁ、ってことで久々に書きます。
映画の中に登場したイディオムや印象的だった英語を取りあげるコーナーですが
自分の英語学習ノート的なものでもあるので、興味のない方はスルーしてくださいね。

今日は先日観た『密殺集団』からの一文。

少年をポルノ撮影用に誘拐し惨殺するという事件が起こり2人の容疑者が捕まる。
しかし、判事であるマイケル・ダグラスは警察の捜査に問題ありとして、
容疑者二人を釈放。世間から大変な非難を浴びました。

ところが、あるパーティの席でマイケルは友人から
新容疑者の逮捕を告げられます。
マイケルの判断は正しかったということなんですね。
そのときの友人の台詞がこれ。
You come out smelling like a rose.

直訳すると、「出てきて薔薇の香りがする」。
つまり、紆余曲折あったけれど、転じて成功を収めた。
イディオムとしては状況が好転するけがの功名という意味合いになるんですね。

で、いったい何から出てきて薔薇の香りがするのか。。
と、その語源を調べてみると、なんと肥溜め(笑)
He could fall in a pile of shit and still come out smelling like a rose.
出典は明らかではないですが、こんな一節から始まったのだとか。
元のイディオムはcom out(of a pile of shit) smelling like a rose.
の括弧の部分が省略されたかたち。。

・・・最近私、ウン○ネタに走ってますかね(笑)

まぁ、映画はこの後マイケルが大変に焦ってしまうという展開になります。
なぜなら彼は影の裁判所で、釈放した二人(結局は少年殺人に関係なし)に
死刑判決をくだしてたからなんですよ。

面白い映画でした。