しまんちゅシネマ

映画ノート

ロミー・シュナイダー『太陽が知っている』

 
 
我が家のTiVoが相変わらず勝手録画でお薦めを録り続けてますが
珍しく『SFデス・ブロードキャスト』などという作品を録ってました。
せっかくのお薦めなので今日の美女はロミー・シュナイダー
 
かつての恋人アラン・ドロンと共演した『太陽が知っている』を観ました。
 
 
 
 
 
 
太陽が知っている
1968年(フランス)
原題:La Piscine
 
太陽がまばゆいサントロペの豪華な別荘でジャン・ポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ(ロミー・シュナイダー)は快適な休暇を過していた。しかし、マリアンヌが招待したハリー(モーリス・ロネ)とその娘ペネロープが別荘にやって来てから雰囲気は一変した。ハリーとマリアンヌはかつての恋人同士だったのだ・・。
 
 
 
かつての恋人同士の再共演は話題となったことでしょうね。
しかもこの作品でドロンはまたしてもモーリス・ロネを殺害するのですから
配給が『太陽がいっぱい』の二番煎じな邦題でアピールしたくなるのもわかります。
 
 
 
冒頭から別荘のプールサイドで熱々なドロンとロミー
観客もへーーーってなものでしょう。
この頃ロミーは結婚し子供もいたのだそうですがまだまだ魅力的。
背中は弱いの 的な演技に、製作者の狙いとは言え
ついかつての恋人の日常を重ねちゃいますね(笑)
 
 
殺害のシーンのドロンの冷酷さが印象的ですが
「証拠」をめぐる刑事との攻防はちょっとした見所。
フランス映画に登場する刑事は優秀ですね。
鋭い捜査でドロンを直接追い詰めるかわりに、
ロミーから真実を引き出そうとします。
 
ドロンの犯行を知ってしまったロミー
プライベートでの二人の関係を知っている観客には
彼女の決断も気になるところですよね。
 
共演者は他に若いのにアンニュイなジェーン・バーキン
 
作品としては、もう少しドロンの背景や殺害に至る心理描写が欲しいところでした。
 
★★★