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映画ノート

『大脱出』:スタローン&シュワルツェネッガーが頑張る脱獄アクション




逃げる映画特集 3本目

難攻不落の最新鋭監獄から脱出せよ!
シルヴェスター・スタローンアーノルド・シュワルツェネッガー共演の新作サスペンス・アクションです。
大脱出(2013)アメリ
原題:Escape Plan
監督:ミカエル・ハフストローム
出演:シルヴェスター・スタローンアーノルド・シュワルツェネッガージム・カヴィーゼル/ カーティス・“50 Cent”・ジャクソン/ ヴィニー・ジョーンズヴィンセント・ドノフリオエイミー・ライアン
日本公開:2014/1/10
スタローン演じるブレスリンは脱獄の達人。
しかし、彼が挑むことになる監獄は、完璧なセキュリティを誇る不落の城。
途方にくれるブレスリン
そんなブレスリンに興味を持ち近づいてくる男がいた。
囚人たちのボス的存在のロッテンマイヤーシュワルツェネッガー)だ。



ってね、ネタばれせずに最低限のあらすじを書くとこんな感じ。

冒頭から、プロの技が冴える鮮やかな脱獄を見せてくれるものの、本番となる次の刑務所ではなかなか隙を見つけられない。セキュリティが完全なわけだから当然なんだけど、アクション的にはここでトーンダウン。
しかしながら、その場を乗り切るのが、スタローンとシュワちゃんの存在感。

70近い二人がよくもまぁこんなアクションをこなしたものです。
勿論往年のキレはなく、違った意味でハラハラしますが、それでも、80年代のアクション映画を牽引したライバル同士の2人が二大主演で共演を果し、協力し合う役なのもなんだか嬉しかったりしてね。




舞台となる刑務所がCUBEを思わせるSF風情の佇まいなのも面白い。
刑務所の所長を演じるジム・カヴィーゼルの血が通ってなさそうな冷徹ぶりも最高です。
蝶の標本を楽しむ姿に『コレクター』のサイコな主人公を髣髴とさせる演出もうまい。

陰謀(?)に関しては想像の範囲内ながら、それまで補助的だったシュワちゃんが往年の鋭い眼光で銃をぶっ放し、スタローンとともに大掛かりなアクションを繰り広げるクライマックスにはちょっとしたカタルシスがありました。

怪しいとしながら、所長がブレスリンロッテンマイヤーがつるむのを許してるところとか、
そもそも年寄りを送り込む設定自体が無理無理だとか、最後殺しすぎ・・とか
ツッコミだしたらキリがないんですけどね。まだまだお元気な2人を見れたのでよしです。

それにしても、、人生の大半を刑務所で過ごし、くさい飯に慣れてるはずのブレスリンが恐れるほどの、エイミー・ライアンの料理ってどんなん?(笑)