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映画ノート

【映画】『ジャージー・ボーイズ』

クリスマスまで12日となりました。
12デイズ・オブ・クリスマスというクリスマス・ソングがプチお気に入りで、昨年はハワイアン・バージョンを記事にしました。覚えてくださってる方もいるかな。
これは愛しい恋人からクリスマスの12日間に贈られるプレゼントを数え歌にしたクリスマスソング。
クリスマスの12日とは12月25日から1月6日までをさすようですが、日本では25日過ぎたらいきなりお正月モードに突入してしまうので(笑)、当ブログでは12 days of Christmas を勝手に12 days to Christmasに変え、今日からクリスマスまでの12日間、クリスマスソング付きで映画記事をお届けします。

まずはクリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』を。





ジャージー・ボーイズ (2014)アメリ
原題: Jersey Boys
監督: クリント・イーストウッド
出演:ジョン・ロイド・ヤング/ エリック・バーゲン/マイケル・ロメンダ/ ヴィンセント・ピアッツァ/ クリストファー・ウォーケン/ マイク・ドイル/ レネー・マリーノ/ エリカ・ピッチニーニ
60年代から70年代に活躍したフォー・シーズンズの成り立ちからの歴史を描く物語です。
正直特に思い入れのないグループでしたが、ボーカルのハイトーンボイスは印象的で、『シェリー』『君の瞳に恋してる』などの私でも耳にしたことのあるヒット曲が登場するとつい気持ちもノッてきます。
フランキー・ヴァリを演じたジョン・ロイド・ヤングの歌声も映画が進むにつれ冴えを見せ、グループのパフォーマンスを見てる分には楽しめますね。



時代背景もあって、イタリアからの移民の若者が、ニュージャージーの貧しい町からのし上がっていくさまやモブと絡んでいた点など興味を惹かれます。ただしスターの栄光と挫折の話としては、特に目新しい物がなく、ましてやメンバーについて何の知識も思いいれもない私には、彼らの物語にもさほど感じ入るものがなかったのは残念。

イーストウッド人気もあり、日本では好評のようでしたが
アメリカでは興行も振るわず結構なコケ作品となっているのも無理ないかなぁと。
勿論、フォーシーズンファンとか、この時代の音楽をお好きな方は楽しめると思うんですけどね。
年齢的にイーストウッドは、まさにドンピシャな世代ということになるのかな。
メンバーの見ているテレビのワンシーンに登場してみせるイーストウッドの遊び心も楽しい。

個人的に面白かったのは、メンバーの一人で、フォー・シーズンズのヒット曲の多くを手がけたボブ・ゴーディオを連れてきたのがジョー・ぺシだったこと。ちっとも似てなかったですが(笑)

色々あった彼らが再会する終盤には少しうるる。
挫折した者、頑張り続けた者、それぞれの人生における選択を誰も否定できませんよね。

ラストシーン、唐突に訪れるボリウッド映画並みの大団円は最高でした。

ということで、本日のクリスマスソングは、フォー・シーズンズの歌う『Jungle Bells』です。