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映画ノート

【映画】ベビーシッター・アドベンチャー



ベビーシッター・アドベンチャー(1987)アメリ
原題:Adventures in Babysitting
監督:クリス・コロンバス
作品情報

あらすじ
女子高生クリスはデートをドタキャンされベビーシッターを引き受けることになったが・・

トレーラー

感想

80年代映画特集トップバッターは
ベビーシッターにやってきた女子高生の一夜のアドベンチャーを描くティーンズコメディ。
ホーム・アローン』のクリス・コロンバスの初監督作品です。


エリザベス・シュー演じる高校生のクリスは楽しみにしてたデートをドタキャンされ
気乗りのしないベビーシッターを引き受けることに。
ところが家出した友人から迎えに来て欲しいと頼まれ、仕方なく子供3人を引き連れてダウンタウンまで車を走らせることになるんですね。



ここで子供たちを連れて行くことに、ピンとこない人も多いと思うけど
アメリカでは小学生以下の子供を残して家を空けることが法律で禁止されていて(州によって違います)、本作もだからこそベビーシッターを雇っているわけで、クリスは小学生のサラを置いていけない。しかも好奇心旺盛のサラは大好きなアメコミヒーロー「ソー」の活躍するダウンタウンについていきたくてしょうがないし、クリスに恋するブラッドも一緒にいきたくてみんなしてクリスを脅すものだから、ほかに選択肢はないわけ。そんなこんなで始るクリスのミッションは、タイヤのパンクをきっかけに、ハラハラドキドキのアドベンチャーになっちゃいます。

これいいですね。
なんたって、クリス役のエリザベス・シューが可愛い!!



冒頭、お出かけの準備をしながら口パクで歌い踊る『Then He Kissed Me』から掴みは最高!
ジャズライブのステージで、即興で歌うベビーシッターブルースも最高で、音楽を生かした演出が楽しい!

4人は夜の街で危険にさらされることになるんですが、子供たちを守ろうとするクリスの責任感の強さが、子供たちに勇気と、さらに悪人の善良な心まで引き出すところが爽快なんですね。


修理工場の「ソー」似のロン毛青年が若きドノフリオだったのは受けたけど
人を信じる気持ちが頑なな心を開くという描き方も温かかった。

非日常な時間が子供たちを成長させ、かけがえのない思い出になる。
こういうの、クリス・コロンバスは本当に上手いよね。

最後はブラッド目線で青春のほろ苦さが蘇った方も多いのでは?
『ビッグ』に通じる素敵なラストシーンでした。

で、ソーはゲイなの?