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映画ノート

【映画】Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~

ジェニファー・アニストン再婚おめでとう!!

今日は結婚を祝してジェニファー主演の『Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~』を観ました。
日本ではDVDスルーになったようだけど、GGにノミネートされるなど
ジェニファーの演技が高く評価され話題になった作品です。



Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~(2014)アメリ
原題:Cake
監督:ダニエル・バーンズ

感想
ジェニファー演じるクレアは事故で子供を亡くし、自身も心身ともに傷を負った女性。慢性の疼痛から日常生活もおぼつかない彼女は気乗りのしない中、支援グループの会に参加してるんですが、ある日、グループメンバーのニーナ(アナ・ケンドリック)が自殺。その後からクレアはニーナの幻覚を見るようになるのです。

ジェニファーが強烈だったなぁ。
支援の会でニーナの自殺について意見を求められたクレアの暴言に思わず吹き出してしまったけど、同時にあまりにも悲しいクレアに号泣しそうになった。
クレアが壊れているのは、息子の死を受容できていないから。

緩めのボディライン、ほぼすっぴんのおばさん風のジェニファーは喪失からくる悲嘆と怒り、そしてフィジカルな痛みも全身で表現していて、いつもの彼女とは別人のよう。


そんなイタい女クレアだけど、お手伝いさんのシルバーナが根気強く支えてくれているのが救い。おそらくは信仰によるものでしょうが、親身というのは親(おや)という字がくっついてるけど親身になるのに親子関係は関係ない。
赤の他人のシルバーナの献身がクレアの再生に一役買います。
シルバーナ役のアンドリアナ・バラーサのキャラがよくて、クレアとのさりげない友情の構築が心地よかった。
ちなみにこの女優さん、『バベル』でブラピの子供たちの世話をしていたメキシコ人女優さんで、彼女が傷ついたジェニファーを助けることに、なんとなく縁を感じてみたり。



面白いのはアナ・ケンドリックの使い方ですよね。
と言っても、アナは生きた状態では登場しません(汗)
彼女の役割は明かしませんが、原題の「ケーキ」には、アナ演じるニーナの母親としての思いが込められています。

再生に向かうことを予感させるラストシーンが完璧。
これ良かったです。

DVDリリースは9月。