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映画ノート

【映画】ウエストワールド

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【作品情報】
エストワールド(1973)アメリ
原題:Westworld
監督:マイケル・クライトン
脚本:マイケル・クライトン
出演: ユル・ブリンナー/ リチャード・ベンジャミン/ ジェームズ・ブローリン / ノーマン・バートールド / アラン・オッペンハイマー


【感想】
1880年代の西部劇の世界や中世などを再現したアミューズメントパークとして人気のデロス・ランド。
ここでは人間と見分けがつかないほど精巧なロボットたちに混じって、人々はその時代を「体験」できる。
ところが制御を失ったロボットが突然人間を襲い始め・・・

アミューズメントパークを訪れた主人公らが体験する恐怖を描くSFアクションスリラーです。
監督/脚本はマイケル・クライトン
なるほど、クライトン原作の『ジュラシック・パーク』の原型とも言える作品ですね。

ジュラシック・パーク』では、大きな恐竜が絶対的に怖いのだけど
『ウエストワールド』のアンドロイドの反乱もとてつもなく怖い。
何が怖いってユル・ブリンナー演じるガンスリンガーが銃を片手にひたすら追ってくるんですよ。

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そもそも西部劇の世界にコスプレで参入し、ガンマンロボットを殺してもいいとか
現代人のエゴが炸裂するわけで、メタファーは人種差別?ベトナム戦争?など深読みすることも可能だけど
、西部劇ごっこは単純に男のロマンでもあるんでしょう。
でも完全にコンピューター制御されているはずのロボットのが勝手にゲストを殺し始める。
科学の副産物に手痛いしっぺ返しを食らう今の時代に見ると、また違った感慨がありますね。

監督により様々なシーンがカットされたらしく、作りは大変シンプル。
誰がアンドロイドで誰がゲストか分からない部分などで、もうひとしきり恐怖を演出できたはずだけど
わけの分からないまま恐怖に巻き込まれる不条理さが際立っていたのでよしでしょう。
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ユル・ブリンナーの演じたガンスリンガーは『荒野の七人』で彼自身が演じたガンマンのキャラ。
無表情で本当にアンドロイドに見えるブリンナーが怖すぎてグッジョブでした!

ちなみに『ウエストワールド』はJ・J・エイブラムス製作で2016年放映のドラマにリメイクされるとのこと。
ガンスリンガー役にはエド・ハリスがキャスティングされているようです。
ちょっと老けすぎじゃないか?(汗)