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映画ノート

【映画】デストラップ・死の罠

 
 
デストラップ・死の罠(1982)アメリ
原題:Death Trap
出演:マイケル・ケイン/ クリストファー・リーヴ/ ダイアン・キャノン/ アイリーン・ワース/ ヘンリー・ジョーンズ/ ジョー・シルヴァー


舞台初日を終え、批評家からも散々に酷評された劇作家シドニー・ブリュール(M・ケイン)は完全に行き詰っていた。それにくらべ、講演で教えた若者が送付してきたシナリオ『デストラップ』の素晴らしさはどうだ。
「そんなに凄いの?なら共同で発表すれば?」
「無名の作家にチャンスを与え、あなたも再起をはかれるわ」と妻マイラ(D・キャノン)。
と、ブリュールの頭にある計画が閃く。
それは生徒を殺して戯曲を自分のものにするというものだった!

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3回目は・・おじいちゃんになっても素敵 マイケル・ケインさま!
 
若いの、束になってかかってきなさい
 
 
アイラ・レヴィンの同名舞台劇を映画化したシドニー・ルメット監督によるサスペンス・スリラーです。
マイケル・ケインが演じるのは
失敗続きで名声も地に堕ちた劇作家シドニー・ブリュール。
 
彼は心臓の弱い妻(ダイアン・キャノン)と二人暮らしの自宅にセミナーの生徒だった作家の卵クリフォード・アンダーソン(クリストファー・リーヴ)を呼び、アンダーソンを殺してシナリオを自分のものとしようと計画するんですね。
 
 
計画実行時のケイン様とクリストファー・リーヴのアクションが
思わず目を背けたくなるほどリアルで、ホラー映画並みに怖い。
 
ところがそのあと、映画は思わぬ方向に向かい
「あれ?へ?エーーー??うっそーん」な、どんでん返しのオンパレード!
 
いやはや、これ以上は語れませんが
「へ?そゆこと?」な部分がわかったときの衝撃たるや(笑)
リーヴとケイン様ですよ。なんちゅー取り合わせ。
 
シドニーの自宅の壁に飾られた武器のコレクションをアイテムに
名誉欲と愛欲の絡み合うやってやられての大バトル。
ジョニー・マンデルの効果音でスリルをスタイリッシュに盛り上げるルメットの演出も面白い。
 
さて、死闘を制すのはどっち?
と思いきや「そっちかい!?」というオチ。捻ったね。
 
ケイン様はいつになく「がなり」演技が多く、体力使っただろうな。
ミステリー作家が長年紙面に展開してきた世界を現実に持ち込むという
作家のエゴを露呈させているわけですが、妻やコホン、コホン・・人を愛する気持ちも確かに持ち合わた複雑な主人公を演じていて哀愁を感じました。
 
クリストファー・リーヴはスーパーマンシリーズで人気絶頂の美しいお姿
スーパーヒーローものだけでは見えにくい確かな演技力を堪能できます。
 



  

デストラップ・死の罠

== デストラップ・死の罠 (1982) == 【DEATH TRAP】 http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/bd/41/jully_ppppp/folder/1567172/img_1567172_34711145_61?1262338253 ミステリ専門の劇作家( マイケル・ケイン )とその妻( ダイアン・キャノン )の元へ、 劇作家志望の若者( クリストファー・リーヴ )が訪ねてくる。 若者の脚本を横取りしようと企んだ作  

2015/10/10(土) 午後 3:00 [ じゅり好み☆ ]