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映画ノート

【映画】ドラキュラZERO


原題:Dracula Antold
監督:ゲイリー・ショア
出演:ルーク・エヴァンス/ ドミニク・クーパー/ サラ・ガドン / ディアミッド・マルタ/ アート・パーキンソン/ チャールズ・ダンス /ポール・ケイ/ ウィリアム・ヒューストン

トランシルバニアを治める君主ヴラドは、ある日、ヨーロッパ侵攻を目論む大国オスマン帝国の皇帝メフメト2世から、息子を含む1000人の子どもを徴兵するよう通達される。しかし、ヴラドはこれを拒否し、オスマン帝国と敵対することを決意・・

英国男優総選挙 特集 5回目
 
ここらでちょいと若いのを投入
ルーク・エヴァンスいっときましょう。

ハロウィン月につきホラー多めで
今日はルークがトランシルヴァニアの実在の君主ヴラド・ドラキュラを演じたアクション・ダークファンタジーです。

名前から想像もつくように、この君主は吸血鬼ドラキュラのモデルとされているんですね。
作家ブラム・ストーカーがこの君主ヴラドの話を元に吸血鬼話を作り上げたことからいつのまにか、ドラキュラという呼び名が吸血鬼として使われるようになったのだとか。


さて、この君主国力では絶対に敵わないオスマン帝国から
少年1000人差し出せとの無茶振りを受ける。
従うしかないと諦め、交渉に出向くものの、息子を失いたくないあまり
オスマン帝国の使者を全員抹殺。
来るべく報復に備え、ヴァンパイアと契約し悪の力を身につけるという話。

勿論その契約には、犠牲が伴うわけで
ブラドは魔の力を利用し敵と戦う一方で、自らの渇望に身を捩じらせ
味方戦士たちの裏切りにも耐えるという試練を与えられる。

みんな愛するものを守るためなのに・・
このあたりの苦悩はダークナイトにも通じるところ。
そこを乗り越えてはじめて彼らは本当の英雄になれるのですわね。


ルーク・エヴァンスはソフトで男前な外見がとにかく好みなんですが
使命を全うすべく苦悩したり、アクションに頑張る姿が新鮮でした。

ドラキュラものとしてみたときには、お試し期間中だからか
陽光や銀が致命傷にはならいあたりは、
一応盛り込んでみました的な中途半端さを感じるものの
能力が開花する瞬間の見せ方や、
こうもりの群れを自在に操るスペクタキュラー映像は面白かった。

串刺し公と言われるゆえんを見せる映像もあったけれど
グロや残忍さを強調するものではなく、あくまで戦法としての見せ方。
ドラキュラのオリジンは英雄物語だったという
これまでの認識を覆すものでした。

人間誰しも愛するものに別れを告げる日がくるけれど
次にまた巡り遭うまでのしばしの別れ。
そう思うとちょっと死生観変わってきます。

でも愛する人の再来を気長に待てないよね。
ヴァンパイアでもない限り。。。

ちなみに・・
この歯はルーク・エヴァンスの本物の歯なんだって
だからこそヴァンパイアを演じることに元々興味があったみたいだけど
もしかしたら彼は本物のドラキュラかも!!??



闇に潜む元祖吸血鬼なコスプレ チャールズ・ダンスさんあたりも
推しメン英国俳優です。