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映画ノート

【映画】トラック29

 
トラック29(1987)イギリス
原題:Track 29
出演:テレサ・ラッセル /ゲイリー・オールドマン / クリストファー・ロイド/ コリーン・キャンプ/ サンドラ・バーンハード/ シーモア・カッセル
 
 
リンダは、列車の模型に夢中な夫ヘンリーにストレスを溜めてる。
そんなある日、リンダはバーガー店で生後二日で自分を里子に出した母親を探してると言うマーティンという青年に遭い、自分の過去を思い出していた・・

英国男優総選挙 特集 8回目
 
今日はトムハも大好きゲイリー・オールドマン !!
最近は穏やかで優しげな役を演じることが多くなったゲイリーだけど
本来キレ気味の役が嵌る人ですよね。
 
ということで、今日は若きゲイリー作品を
ニコラス・ローグが妻テレサ・ラッセルを主演に据え描くファンタジーサスペンスです。
 
ラッセル演じるリンダは、子供が欲しいと切望しても夫に取り合ってもらえず
列車の模型に夢中な夫にストレスをため、精神状態は最悪。
そんなときに彼女の前に現れるのがゲイリー演じるマーティンです。
いや~ゲイリーわっかー。しかもキラキラ可愛い!
 
リンダに自分を捨てた母親の影を重ねているらしく、マーティンはリンダの周辺に姿を現すようになるんですが、
幼児のように駄々をこねるかと思えば、荒々しくリンダに身体を重ねてみたり
これが実に不思議なキャラ
 
フラッシュバックでリンダの過去を見せながら
次第に幻想と現実の境が曖昧になっていきます。
 
でも、途中リンダを第三者から見た映像が挟まれることから
観客はマーティンがリンダだけに見える存在であるとわかるんですね。
おそらくはリンダのトラウマや欲望を具現化したものなんでしょう。
 
 
ゲイリーはピアノを弾いて歌を歌ってくれたり
セクシーだったり、ときにキレたり
一応一人二役で別キャラも演じつつ、
すっぽんぽんでロイドにしがみつくなどの怪演を見せてくれるんだから
ファンにはたまりません。
でも日本ではソフトになってないみたいで残念。
 
ストレスもこじらせると怖いというのを
幻想で見せるサスペンスでした。
 
 
 
 
    職場でナースとSMごっこの図。そもそもあなたが悪い。