【映画】ミイラの幽霊
【作品情報】
ミイラの幽霊(1959)イギリス
原題:The Mummy
監督:テレンス・フィッシャー
脚本:ジミー・サングスター
出演:ピーター・カッシング/クリストファー・リー /イヴォンヌ・フルノー / エディ・バーン / ジョージ・パステル
【ストーリー】
エジプト人メヘメットの警告を無視して、古代のミイラを発掘した一族に、蘇ったミイラが襲いかかる。
【感想】
テレンス・フィッシャーが監督し、ピーター・カッシング、クリストファー・リーのゴールデンコンビで作られたハマーフィルムの恐怖映画。32年の『ミイラ再生』のリメイクだそうです。
今回はカッシングが考古学者でリーさまはミイラ男ね・・
というか、正確にはミイラの格好したゾンビでは?まいいか。
上背のあるリー様のミイラは迫力でした。
包帯を巻かれたミイラの外観も良くできてるし
この時代の作品にしては銃で撃たれるシーンの特殊効果なども見事。
リー様はミイラになる前の古代エジプトの高僧の姿も演じています。
彼は密かに王女を愛していたことから処刑され、ミイラとなって王女の墓を守るわけですが
ミイラのお姿から唯一見える目で、その悲哀をたっぷりに演じていて切ないんですよね。
切ない・・
また王女(イヴォンヌ・フルノー)が横たわっているだけでも美しい。
ちなみのこの方、カッシングの妻として再登場するわけですが
ホラーであると同時にミイラのラブストーリーなところがよかったなぁ。
個人的にはカッシング演じるジョンが足に障害があるという設定が
映画の中で生かされる展開に期待したため、特に何もなかったのは当てが外れてしまった。
足が悪いゆえ発掘の現場に居合わせず、襲われる順番が三番目ですんだとか
そのくらいのことだろうか。
完全無敵な男じゃないからこそ、妻に助けられても違和感なかったですけどね。
沼から出てきて沼に沈んでいくところなどもリー様自ら演じたんでしょうか。
お疲れ様です。