しまんちゅシネマ

映画ノート

【映画】トリプルクロス



シニア選手権ですが、さらに枠を広げ全世界版にします(笑)
ヨーロッパ以外のおじさま俳優に好きな人が多いと気づいたんだな(笑)
あれこれすみません。

今日はカナダ出身のクリストファー・プラマーいきます。
85歳にして現役 今もイケメン!






作品情報】
トリプルクロス(1966)イギリス/フランス
原題:Triple Cross
監督:テレンス・ヤング
脚本:レネ・ハーディ
出演:クリストファー・プラマー /ユル・ブリンナー / ロミー・シュナイダー / トレヴァー・ハワード/ クローディーヌ・オージェ / ゲルト・フレーベ

【ストーリー】
強盗犯のエディ・チャップマンはドイツのために働くことを条件に釈放される。彼はスパイの訓練を受けて、イギリスの高官と接触するが……。

【感想】

『007/ドクター・ノオ』等、初期の007シリーズ3本を手がけたテレンス・ヤングが描くスパイ映画です。

クリストファー・プラマーが演じるのは第二次世界大戦
ドイツとイギリスの二重スパイとなった実在の人物エディ・チャップマン。

強盗犯のチャップマンが捕まったのは、おりしも第二次世界大戦勃発の頃。
収監中のジャージー島の監獄がドイツの管理下におかれ、エディはイギリス人である自分が、ドイツの役に立つ仕事が出来るとアピール。
ドイツ側もチャップマンの爆弾を用いた犯罪歴に興味を示し、
処刑したにみせかけ彼をスパイ要員に起用するですね。
やがてスパイとして任務を遂行するチャップマンですが、ちゃっかりドイツ側に報酬を請求。

しかも、潜入先のイギリスでもMI5にドイツの情報を提供することを自ら申し出、
スパイとして活躍することになるんですが、そこでも報酬を求めるという二重取り(笑)

言ってみればこうもりみたいな男だけど、
若きプラマーが演じるとこれが憎めない(笑)
モラルなんか糞くらえの奔放さは、夢のない時代ゆえかな。

しかも、プラマーさん驚くほど男前なんだわ。



スーツ姿は勿論、イギリスとドイツの両方のユニフォームも似合ってます。


痛快なアクションがあるわけでもなく、
007風を期待するとちょっと違うということになるけど
ドイツ、イギリスどちらの味方なのかと双方に疑われる展開は面白かった。

監督のテレンス・ヤングとはフラットメイトだったらしいし
ヤング自身がMI5のメンバーだったらしいと聞くと一層興味深いですよね。

ただ実話ベースゆえの制約もあってか、エンタメ性に走りきれないのが難
スパイグッズや諜報のスリルを駆使すればもう少し面白くなったのではと思うところ



最後までチャップマンを信じたユル・ブリンナーの悲哀や
ナチスドイツ崩壊の過程がぼんやりw伝わるところはよかったな。