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映画ノート

【映画】ロビンとマリアン

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【作品情報】
ロビンとマリアン(1976)イギリス/アメリ
原題:Robin and Marian
監督:リチャード・レスター  
脚本/ジェームズ・ゴールドマン
出演:ショーン・コネリーオードリー・ヘプバーンリチャード・ハリスロバート・ショウニコル・ウィリアムソンイアン・ホルム

【ストーリー】
十字軍遠征に行っていたロビンとジョンは獅子王の死によりイギリスに帰ってきた。ロビンは修道院の院長となっているマリアンに再会するが・・

【感想】

シニア選手権、今日はショーン・コネリーです。
ロビン・フッドのことをよく知らなかったので、軽くwikiって鑑賞でしたが
恋人マリアンとの再会を描く「あれから18年」のお話として十分に楽しめました。
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マリアンを演じるのはオードリ・ヘップバーン
久々にロビンと再会し、歳とった自分がロビンにどう見られるか不安に駆られるマリアンは、久々にスクリーンに登場したオードリーの心境にそのまま重なるでしょう。
確かに老けたと感じる部分もあるけど、オードリーはやっぱり美しい。
気が強くてお転婆なマリアンをショーン・コネリー演じるロビンが変わらず愛していて
2人の愛の再燃に時間はいらない。
ところがロビンが民衆のためにロバート・ショー演じる代官に闘いを挑むあたりから
2人のロマンスは思わぬ展開を見せます。

18年間かけてようやくロビンのいない修道女としての生き方に平和をみいだしたマリアンは
戦に命をかける恋人に気を揉む暮らしに戻ることを怖れ、ロビンの元を去ろうとする。
それだけでも「意外」なのに、あのラストには正直ぶったまげましたよ。

多分賛否両論あるんじゃないでしょうか。
映画史上最悪と言う人もいれば、最高にロマンチックと讃える人もいるものね。

私はマリアンの気持ちも理解できるし、それが最良だったかもしれないとも思うんだけど
でもやっぱりやってはいけないことなんじゃないかと戸惑ったのも確か。
色んな思いが込み上げてひたすら涙でした。

ショーン・コネリーは実年齢よりとち老けすぎの風貌ではあるものの
あっけらかんとして時に子供みたいに純真で男らしいロビンを演じていて素敵。
時に勇ましく、時に優しく奏でられるジョン・バリーの音楽も流効いてます。

代官役の ロバート・ショウ リチャード一世役の リチャード・ハリス 等、イギリスの名優たちの演技も素晴らしい。ニコル・ウィリアムソン演じるジョンのロビンとの友情も良くて、最後にロビンが放った弓の落ちた場所を探すジョンの姿を勝手に想像して泣けた。
腐ったリンゴを映しだすエンディングに一つの時代の終わりを感じたな。