【映画】ラブ&マーシー 終わらないメロディー
オスカー前哨戦もシーズンたけなわ。
各映画賞が次々発表になるなか、英国アカデミー賞でトムハの主演男優賞(レジェンド)が決まるなどの
嬉しいニュースも入ってきました。
オスカーノミネートされるかなぁ。ドキドキするね~。
当ブログでは、前哨戦の受賞作品にも注目していきたいと思います。
今日はニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞やゴッサム賞で主演男優賞を受賞したポール・ダノ君の受賞作品、
劇場で見逃したことを激しく後悔した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』です。
ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)アメリカ
原題:Love & Mercy
監督:ビル・ポーラッド
脚本:オーレン・ムーヴァーマン / マイケル・アラン・ラーナー
出演: ジョン・キューザック / ポール・ダノ/エリザベス・バンクス/ ポール・ジアマッティ/ ジェイク・アベル/ ケニー・ウォーマルド/ ブレット・ダヴァーン / グレアム・ロジャース
【あらすじ】
1961年に結成したザ・ビーチ・ボーイズは全米の若者たちの心を捉え、スターダムを駆け上る。
しかし曲作りのプレッシャーと過酷なツアー活動は、ブライアンの心を蝕み・・
ザ・ビーチ・ボーイズはベスト版のCDを持ってるくらいでメンバーのことも何も知りません。
それでもスクリーンから聴き覚えのある音楽が流れ始めると気持ちが上がる~!
作曲とボーカルを担当したブライアン・ウィルソンを演じるのがぽっちゃりに増量したポール・ダノ君。
60年代風PVを完全に再現した映像の中にいても全く違和感なし(笑)
夏サウンドで人気を博した彼らですが、ブライアンは違った音楽を模索していて
複雑な要素を取り入れた「ペット・サウンズ」のプロデュースを手がけます。
収録の様子を見せるシーンが音作りの遊びに溢れていて面白いんですよね。
スタジオを仕切るダノ君にも脱帽。
66年に実際に使ったまさにそのスタジオを使って、収録シーンを再現したというのだから
その映像を見るだけでも音楽好きにはたまらないんじゃないでしょうか。
もっとも延々固執するところはすでに病気の兆候が見えていたんでしょう。
重圧や焦りも手伝い彼は精神を破綻させていく。
壊れた男を演じさせたら右に出るもの無しのダノ君がその過程を繊細に演じていて上手い。
もう一人、50代になった80年代のブライアンを演じるのが破壊派中年代表のジョンキューです。
映画はダノ君、ジョンキューの2人の時代を交錯させブライアンの崩壊と再生を描き出す作り。
これね、多分破壊に向かう60年代を延々見せられたら辛かったと思うんですが
ジョンキューパートで、メリンダ(エリザベス・バンクス)との出会いを描いて
観客に絶望の先にあるであろう希望を追わせているのが上手いね。
本当のブライアンさんは、ジアマッティ演じる精神科医の横顔を見て死ぬほど怖かったというから
どんなに辛い20年あまりだったのかと想像を絶するところだけど
それだけにジョキューブライアンが雑音から開放され、ピアノを奏でる瞬間には涙が出た。
大好きな「素敵じゃないか」が流れ出すラストシーンは
まるで全ての苦しみを洗い流してくれるような爽やかな感動に溢れてます。
名曲だよね!
各映画賞が次々発表になるなか、英国アカデミー賞でトムハの主演男優賞(レジェンド)が決まるなどの
嬉しいニュースも入ってきました。
オスカーノミネートされるかなぁ。ドキドキするね~。
当ブログでは、前哨戦の受賞作品にも注目していきたいと思います。
今日はニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞やゴッサム賞で主演男優賞を受賞したポール・ダノ君の受賞作品、
劇場で見逃したことを激しく後悔した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』です。
ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)アメリカ
原題:Love & Mercy
監督:ビル・ポーラッド
脚本:オーレン・ムーヴァーマン / マイケル・アラン・ラーナー
出演: ジョン・キューザック / ポール・ダノ/エリザベス・バンクス/ ポール・ジアマッティ/ ジェイク・アベル/ ケニー・ウォーマルド/ ブレット・ダヴァーン / グレアム・ロジャース
【あらすじ】
1961年に結成したザ・ビーチ・ボーイズは全米の若者たちの心を捉え、スターダムを駆け上る。
しかし曲作りのプレッシャーと過酷なツアー活動は、ブライアンの心を蝕み・・
ザ・ビーチ・ボーイズはベスト版のCDを持ってるくらいでメンバーのことも何も知りません。
それでもスクリーンから聴き覚えのある音楽が流れ始めると気持ちが上がる~!
作曲とボーカルを担当したブライアン・ウィルソンを演じるのがぽっちゃりに増量したポール・ダノ君。
60年代風PVを完全に再現した映像の中にいても全く違和感なし(笑)
夏サウンドで人気を博した彼らですが、ブライアンは違った音楽を模索していて
複雑な要素を取り入れた「ペット・サウンズ」のプロデュースを手がけます。
収録の様子を見せるシーンが音作りの遊びに溢れていて面白いんですよね。
スタジオを仕切るダノ君にも脱帽。
66年に実際に使ったまさにそのスタジオを使って、収録シーンを再現したというのだから
その映像を見るだけでも音楽好きにはたまらないんじゃないでしょうか。
もっとも延々固執するところはすでに病気の兆候が見えていたんでしょう。
重圧や焦りも手伝い彼は精神を破綻させていく。
壊れた男を演じさせたら右に出るもの無しのダノ君がその過程を繊細に演じていて上手い。
もう一人、50代になった80年代のブライアンを演じるのが破壊派中年代表のジョンキューです。
映画はダノ君、ジョンキューの2人の時代を交錯させブライアンの崩壊と再生を描き出す作り。
これね、多分破壊に向かう60年代を延々見せられたら辛かったと思うんですが
ジョンキューパートで、メリンダ(エリザベス・バンクス)との出会いを描いて
観客に絶望の先にあるであろう希望を追わせているのが上手いね。
本当のブライアンさんは、ジアマッティ演じる精神科医の横顔を見て死ぬほど怖かったというから
どんなに辛い20年あまりだったのかと想像を絶するところだけど
それだけにジョキューブライアンが雑音から開放され、ピアノを奏でる瞬間には涙が出た。
大好きな「素敵じゃないか」が流れ出すラストシーンは
まるで全ての苦しみを洗い流してくれるような爽やかな感動に溢れてます。
名曲だよね!