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映画ノート

【映画】Re:Life ~リライフ~


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Re:Life ~リライフ~
(2014)アメリ
原題:The Rewrite
監督:マーク・ローレンス
脚本:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント/ マリサ・トメイ/ ベラ・ヒースコート/  J・K・シモンズ/ クリス・エリオット・/ アリソン・ジャネイ

【あらすじ
若くしてアカデミー賞脚本賞を受賞するも、その後はヒット作とは無縁のまま15年。脚本家キースはやむなく大学のシナリオコースの講師の職を得るが・・。

【感想

人生に行き詰ったおちこぼれ脚本家が、大学でシナリオライターの卵たちと交流するうち人生を見つめなおすことになるというヒューマンドラマ。監督は『トゥー・ウィークス・ノーティス』『ラブソングができるまで』『噂のモーガン夫妻』と監督作品の全てにヒュー・グラントを主演に起用し、今回4度目のタッグとなるマーク・ローレンス。
どんだけおヒューのことが好きなの~?お顔まで似てます(笑)


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ヒュー・グラント演じるキースは、アカデミー脚本賞を受賞するもその後15年もヒット作がなく
電気も止められ、やむなく大学の講師の仕事を引き受けます。
ハリウッドから遠く離れ、NY北の田舎町で生徒と交流するうち、
最初はやる気のなかったキースに映画やシナリオへの新たな情熱が沸き起こってくるんですね。

久々に主演作品でお目にかかるヒューは、飄々ダメダメで、でも憎めない中年男が相変わらず嵌ります。
落ち目の脚本家という役柄が本人にもかぶる気がしてしまうし
主人公に人生を見つめ直させるという展開も、ヒューを知り尽くしてるだろう監督が脚本も手がけていると思うと
余計に哀愁や愛情を感じますね。


自信をなくし自分の心の奥の傷に触れられないように、心のないジョークでごまかしたりしていたキースが
生徒の一人、シングルマザーを演じるマリサ・トメイの前向きさにより
自分に素直に向き合い、次第に生き生きと変わっていくところが気持ちいい。
生徒の脚本の素晴らしさをちゃんと認める鑑識眼や映画愛は本物なのも嬉しかった。

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皺が増えても変わらずキュートなマリサや、
鬼教師フレッチャーとは打って変わって、涙もろく温厚な学年長を演じたJKシモンズ等
共演陣も上手いところそろえてますね。

終盤、あーそっちいっちゃうのかぁと軽く落胆させるかに見せて
最後には自分のプライドと最高の形で向き合わせる筋書きに満足。

キースの過去作からの台詞の「引用」も心に響くものでしたが
有名な映画からの引用ももっとあると、映画ファンはより楽しめたかも。


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