しまんちゅシネマ

映画ノート

『ヘイル、シーザー!』予告編について

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今日はちょっと雑談
前回の記事にも貼りましたが、『ヘイル、シーザー!』のトレーラーの字幕が面白かったので紹介しますね。



ルーニーが誘拐されて多額の身代金が要求されると
スタジアムのフィクサーであるブローリンは内密にことを処理すべく身代金を用意します。
「色仕掛けで金を集めろ」と命じられたスカヨハが
生真面目な公証人ジョナ・ヒルのところに行く。

そこで交わされる会話(トレラー57秒あたり)は原文では
スカヨハ:You must have very strong forearms. Is it hard squeezing it like that?
ジョナヒル It’s part of the job, miss.
となってて、直訳すると
スカヨハ「(アナタの腕とってもたくましそう。)そんな風にギュっとするのって難しい?」
ジョナヒル「仕事のうちですから」
と こんな感じなんですが

それが字幕では
スカヨハ「私もそんな風に強く押して欲しいわ
ジョナヒル機械でですか?

となってますよねw

squeezeには押し込むという意味もあって、もっとエロいニュアンスでもあり
それを「機械で」を入れてアブノーマルな会話にしたのは上手いなぁと(笑)
トレーラーで興味を惹き付けるのは字幕監修者の腕の見せ所だと思った次第です。



ちなみに、前半クルーニーが台詞を忘れたシーン(トレーラー25秒あたり)で
カット!の前に監督らが「faith!」と忘れた台詞を叫んでいて、クルーニーも「faithだよ」と言ってるけど
そこは「オイ!」と「飛んだ」という台詞に変わってます。
トレーラーはこれでいいと思うんですが、このfaithは映画のキーワードでもあるので
本編ではどう訳すのか気になるところ。
faithという観念が日本人には馴染みがないので、こういうのは翻訳者泣かせよねぇ。


こちらはトレーラーその2
レイフ・ファインズとオールデン・エアエンライクが爆笑なので貼っておきます。