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映画ノート

【映画】ヴィクター・フランケンシュタイン

殿下プリンスが急逝されましたね。寂しいことです。
失われる命もあれば、生まれる命もある。昨日はエリザベス女王ジェームズ・マカヴォイ君のお誕生日でした。

一日遅れになりましたが、今日はエリザベス女王の新作・・はないので
マカヴォイ君がフランケンシュタイン博士を演じた『ヴィクター・フランケンシュタイン(原題)』を観ました。

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ヴィクター・フランケンシュタイン(2015)
アメリ
原題:Victor Frankenstein
監督:ポール・マクギガン
脚本:マックス・ランディス
出演:ジェームズ・マカヴォイ / ダニエル・ラドクリフ/  ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ/チャールズ・ダンス  

 【あらすじ
サーカスのピエロ、せむし男のイゴールは、ひょんなことから医学生フランケンシュタインの秘密の研究を助けることになる・・


【感想
数あるフランケンシュタインものの中でもフランケンシュタインがまだ医学生という設定は珍しいのでは?
若きフランケンシュタインを演じるのはジェームズ・マカヴォイ
亡き者を蘇らせることにとりつかれた男。

もう一人の主人公はダニエル・ラドクリフ君演じるせむし男。
幼い頃からサーカスの見世物とされた孤児のせむし男ですが、彼は自分の身体の醜さからか、生体の構造などに深い興味をもち観察に余念がない。

そんなせむし男に目を付けるのがヴィクター・フランケンシュタイン
彼はひょんなことからせむし男のサーカスからの脱出を手助けし、イゴールという名を与え男をアシスタントとして迎え入れるのです。
こうしてタッグを組んでしまった二人が作り出すのは勿論モンスターですね。

お誕生日企画で取り上げながらこんなこと言うのもなんですが、マッド・サイエンティストを演じたマカヴォイ君の狂気の表現はテンパりすぎて少々過剰。
図らずも今回は解剖学への興味とヴィクターへの忠心とモラルとのはざまで揺れるイゴールを演じたラドクリフ君のうまさが光りましたね。

せむし男としてのラドクリフ君の「動き」も絶賛したいところ。
どうやったらあんな風に歩けるんだ!
その後ヴィクターに背中のこぶを治療されて普通のラドクリフ君になるんですが、それでも手の格好とか
細かい部分でせむし男の特徴を維持しながら演じてるんですよね。
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本作はラドクリフ君の初恋物語でもあって、初めて男になった日の会心の笑顔は、『(500)日のサマー』のジョセフ君のダンスに匹敵する。お相手はマカヴォイちゃうよ、念のため(笑)
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監督は『SHERLOCK(シャーロック)』のシーズン1の監督としても知られるポール・マクギガン
設定もしっかりしてるし、二人を追う警察や医学生仲間など、登場人物それぞれのエゴや葛藤をきちんと描いているのもいい。
ただ後半アクション・ホラーになってしまってからはトーンダウンで個人的には退屈だった。
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モンスターの視点がないのは、フランケンシュタインものに期待するファンには物足りないかも。
せむしのこぶの治療シーンや失敗作のモンスターなど結構グロかった。

それにしてもラドクリフ君は狼男を地で演じられられそうだよね(汗)






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