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映画ノート

【映画】ウェイキング・デッド

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ウェイキング・デッド(2000)アメリ
原題:Waking The Dead
監督:キース・ゴードン
脚本:ロバート・ディロン
出演:ビリー・クラダップジェニファー・コネリーハル・ホルブルックモリー・パーカー 
日本未公開 


【感想
クラちゃんを探せ!5本目
本特集の最後を飾るのはジェニファー・コネリーと共演した『ウェイキング・デッド』
例のゾンビ映画じゃありません。が・・ 
なんだろな、これちょっと変わった映画でした。


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ベトナム戦争にあえぐ1972年
クラちゃん演じるフィールディング・ピアースは湾岸警備隊に所属するエリートで、将来は政治家になるため法律を学んでいる。
ある日、兄の事務所を訪ねたフィールディングはそこでジェニファー・コネリー演じるサラと出会い一目ぼれ。
その日のうちにベッドインした二人は深く愛し合うようになる。
サラは社会的弱者を献身的に助ける理想主義者で、フィールディングと交流のある政治家たちと衝突することも。
窮地にたたされることもあるけれど、根本でサラを理解し愛するフィールディング。
ところがある日、サラはチリの抵抗勢力に参加し爆弾テロの標的となり死亡。

サラを止められなかった自分を悔いながら、砂を噛むような10年を過ごすフィールディングですが
1983年、上院議員に立候補することを決める。
ところがその日から彼は自分の周りにサラの気配を感じるようになるんですね。

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いや~クラちゃんでずっぱり
まず「夢は大統領になること」なんてさらりと言ってのけるクラちゃんがキラキラとさわやかでね
ユニフォーム姿の美しいクラちゃんにしょっぱなからくらくらです(笑)

映画は時間軸を間軸を交錯させ、サラと過ごした過去と、選挙活動にいそしむ現在を交錯させる作りとなってて
クラちゃんは若く純粋なフィールディングと落ち着いた議員候補の両方を演じ分けててお見事。

最初は声だけだったのが、次第にサラの姿を目撃するようにもなり
サラは生きているのか、それとも自分が狂っているのかと苦しむフィールディングがかわいそうでね。
10年間さんざん悲しんだあげく、今また大事なときに翻弄されるとは。

でここからちょっとネタバレ
実はサラは幽霊なのか、または生きているのか
はたまたフィールディングの妄想に過ぎないのか
そのミステリアスな演出が面白いんですが、最後まで観ても答えは明確にはなりません。

でもサラの登場シーンに合わせて、マリア像が映し出されることや
いくつかのファンタジーな見せ方から考えると
やはりサラは死んでいると見るのが妥当でしょうね。

もともと思想の異なる二人。
サラはフィールディングに国益を重視し弱きを置き去りにする
血の通わない政治家にだけはなってほしくなかった。
そのためにフィールディングの前に姿を現したのだと思いました。

ジェニファー・コネリーは奔放ながらまっすぐなサラを演じていて魅力を再認識。
赤いドレスのサラが可愛かったなぁ。
不注意にも白いスポーツブラをチラ見させて、フィールディングに恥をかかせる形になるんですが(笑)


クラちゃんは二つの異なる時代の主人公を演じ分け熱演。
観る者にはまさに一粒で二度おいしい作品ですね。
ということで、これにて特集終了です。



画質いまいちですが、トレーラーできれいな二人を堪能してね。





おまけ 惚れてください。




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