しまんちゅシネマ

映画ノート

【映画】ディザスター・アーティスト(2017)

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ディザスター・アーティスト
The Disaster Artist
 
【あらすじ】
演劇学校でエキセントリックなトミー・ワイゾーと出会ったグレッグはトミーの誘いで夢のハリウッドに移り住む。俳優を目指しオーディションを受けるもうまくいかず、業を煮やしたトミーは自ら映画製作に乗り出すが・・

ジェームズ・フランコ主演&監督の『ディザスター・アーティスト』を観てきました。
先日記事にしたサイテー映画『ザ・ルーム』の製作秘話的なお話でして、フランコ君がトミー・ワイゾーを演じています。
まずフランコ君がロキに見えて笑える。
グレッグ役のフランコ弟のデイヴ君は(小さい)ソーに見えて、これ狙ってるのかと思ったわ(笑)

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ハリウッドにやってきたトミーとグレッグ
何故かトミーはロスにもアパートを持ってて、2人はそこで一緒に暮らし始めます。
結局オーディションで役をもらえそうにないと悟ったトミーは、自分で映画を作ると言い出し
『ザ・ルーム』の製作秘話が展開するわけですね。
 
かくして、ずぶの素人トミーが指揮する現場は大混乱。しかも演技は棒読みだしセリフを覚えられないときたもんだ
プロデューサー役にセス・ローゲンを配した撮影現場のわちゃわちゃに会場爆笑。
ベッドシーンなど『ザ・ルーム』でのツッコミどころがいちいち強調されてて受けるんですが
そのバックストーリー、特にお金のかけかたなど驚くこともいっぱいで面白い。
 
何故か東欧の訛りのあるトミー・ワイゾーの出自など正体は結局謎のまま
でもおそらく彼は孤独な人で、エキセントリックな彼の演技に興味を示したグレッグを、唯一の理解者として大切にしたかったんだろうなというのは感じた。
愛だったのかは不明ですけど。
 
ハリウッドでの成功を夢見るトミーとグレッグの友情物語、2人の『ラ・ラ・ランド』的な感動もあって最後は少し泣かされてしまった。
本家とのシンクロ具合も堪能し、大満足で劇場を後にしたのでした。
 
作品賞、主演男優賞、脚色賞あたりで、アカデミー賞に絡んでくるか期待。
 
ちなみに『ザ・ルーム』はYouTubeで全編観れます。
中には上映会の劇場の音声と合体させたものもあって、会場の雰囲気が分かって笑えます。
ただしアメリカの映画館がいつもこんなに騒々しいんじゃなくて、騒ぐことが許される上映会っていうのがあるんですよね。
興味のある方は消されないうちにどうぞ。
 
ちなみにどのシーンで何を叫ぶべきかをあらかじめ示したパンフなんかもあるみたい。
 

映画データ
製作年:2017年
製作国:アメリ
監督:ジェームズ・フランコ
脚本:スコット・ノイスタッター
出演:ジェームズ・フランコ
   デイヴ・フランコ
   セス・ローゲン
   ジョシュ・ハッチャーソン
   ザック・エフロン