しまんちゅシネマ

映画ノート

【映画】ビューティフル・ボーイ

4月に渡米した際に、機内含め何本か映画を観たので、記憶とメモを頼りに記録しておきます。
 
まずはアマゾンプライムで観た『ビューティフル・ボーイ』から。
 
 
薬物依存に陥った息子と、息子を更生させようと頑張る父親の姿を描く実話ベースのドラマ。
 
薬物依存になってしまうのが未成年の若者なので、中毒者本人の苦痛に加え、親の苦悩が大きく描かれている。
9キロも体重を落として臨んだらしいティモシー・シャラメは中毒者演技もリアルで感心するが、中毒から抜け出すことの難しさ、親の信頼を失うことへの不安と悲しみが痛いほどに伝わり、『 君の名前で僕を呼んで』のオスカーノミネートはまぐれじゃなかった。
スティーヴ・カレルも、息子を愛し、闇から救えない父親の苦悩を静かに演じていて悪くない。(そろそろ明るいカレルさんも見たいのだけど)
 
実話とあって、更生への道程を感動物語に仕上げてはいない。そこまで頑張ったのに何故?と、繰り返される薬物使用に憤りを感じるが、だからこそリアル。
 
劇中使われ、タイトルにもなっている『ビューティフル・ボーイ』は学校で銃撃事件を起こし死んだ少年を描くマイケル・シーン主演の日本未公開映画でも使われていた。
何があっても親は子供を愛している。カレルさんが歌うシーンが好きだ。