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映画ノート

何がジェーンに起こったか?



最近は見逃しの名作映画を観ていくことを楽しみにしている最果ての映画ブロガーpu-koです。

今日あげるのは、まさに「今頃観たんかい!」な一本
ベティ・デイヴィスが怖い!」「これはホラーだ!」と噂に聞いていた『何がジェーンに起こったか』。ロバート・アルドリッチ監督による、サイコスリラーです。

婚何がジェーンに起こったか
What Ever Happened to Baby Jane?

【あらすじと感想】
「ベイビー・ジェーン」として、舞台で人気を博した子役スター、ジェーン・ハドソン。
しかし、20歳になるころには映画女優として頭角を現した姉ブランチのおこぼれで端役を得るのみに落ちぶれていた。
やがてある事故で両足の自由を奪われ女優生命を絶たれたブランチは、ともに50代になったジェーンの世話になり暮らしている。
女優で稼いだ姉ブランチのお金で食いつないでいるというのに、車いすの姉を厄介者扱いするジェーン。
ベイビー・ジェーンのことなど誰も覚えてもいないのに、過去の栄光を引きずり、昔みたいにショーをやりたいなどと妄想をぶちかますアル中ジェーンの姿に
こいつなんか変・・いや、ちと狂ってる と気づくのに時間はかからないのだが・・


ジェーン役にベティ・デイヴィス
え?50代??と思うほど老けているのに、子役スターの頃のままの縦巻ヘアーにおリボン。フリフリのドレスに厚化粧がしわを一層引きたたせ、ジェーンの風貌は強烈なまでに醜い。

ベティ・デイヴィスよくこんな役受けたなぁ。
ブランチ役ジョーン・クロフォードの恐怖におびえる表情も緊張に拍車をかける。彼女の衰弱ぶりまでがリアリティを際立たせ、タイムリミットに手に汗握ってしまうのですよ。

どんでん返しとともに「何がジェーンに起こったか」を知ることになる終盤
結局は二人とも親の愛情に飢えていたのだと、光と影が交錯したジェーンとブランチ姉妹の宿命と確執に胸が痛んだ。
時代の流れが生む芸術家の悲哀は『アーティスト』に通じるものもある。

監督は『ふるえて眠れ』『北国の帝王』のロバート・アルドリッチ
スリルとミステリーに悲哀を織り交ぜ、緩むことのない面白さ。デイヴィス&クロフォードの演技合戦も素晴らしく、見逃がしの名作を大いに堪能しました。

映画データ
製作年:1962年
製作国:アメリ
監督:ロバート・アルドリッチ
脚本:ルーカス・ヘラー