【映画】マーニー
今年は名作の数々を一本でも多く観ていきたいと思っているのになかなか進まないぁ。
で、今日は久々にヒッチコック。
マーニー(1964)
Marnie
【あらすじと感想】
会社経営者のマーク(ショーン・コネリー)は面接を受けにやって来た美女マーニー(ティッピー・ヘドレン)に盗癖があることを見抜くが、好奇心が勝り雇い入れることに。
やがて謎の多いマーニーに惹かれていくマークだったが、彼女はある日会社の金庫から金を盗み出しこつぜんと姿を消す。
『鳥』(1963)に続いてヒッチコックにヒロインとして起用されたティッピー嬢の美しいこと。
そりゃショーン・コネリー演じる社長さんも夢中になるってもんでしょ。
でもそれじゃ面白くないってことで、マークを「珍種の野生動物の生態に興味あり」って設定にして、必然性を付け加えてますね。
これほどの美貌を持ちながら男っ気がないどころか
身体に触れようとするだけで石みたいに固まってしまうマーニー
しかも稲妻を異様に怖がったりと彼女は謎だらけ
そもそも秘書として十分に優秀な美女が何故盗みを繰り返し、嘘を重ねるのか。
好奇心を掻き立てられたマークは、彼女の生態に迫ろうとするんですね。
いつしかその目的はマーニーを救うためへとシフトしていくわけです。
秘密は小出しにはされるものの、後半まで完全には明かされません。
マーニーに冷たい母親の存在が鍵なのは早くから察しがつくので
『サイコ』の焼き直しかと思ったらすこーし違った。
残念なのは謎の解明の大半がマークの探偵を使った調査によるものなところ。
勿論最後には母の告白で全てがわかるのだけど、謎解き的な面白さには欠けますわな。
あと、時代的なものなのか、ティッピーの演技下手なのか
はたまたそういう演出なのか
「マーニー稲妻を怖がる」のオヨヨな図などは志村けんのコントかと思うほどで
思わずじゃじゃじゃじゃーん!な音楽を鳴らしてあげたくなった
ま、でもそれもこれもどうでもいい。
女子的にはセクシーコネリーとティッピー嬢を観てるだけで眼福だし
シンデレラストーリー的なラブコメとして楽しめたのだから。
うらやま!
映画データ
製作年:1964年
製作国:アメリカ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:ジェイ・プレッソン・アレン
出演:ショーン・コネリー/ティッピー・ヘドレン/マーティン・ガベル/ダイアン・ベイカー/マリエット・ハートレイ
ブルース・ダーン/ルイーズ・ラサム