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映画ノート

『明日に向って撃て!』やっぱり私はニューマン派

映画のことを書こうと決めたものの、さて何を書くべきかと迷ってましたが、『明日に向って撃て!』を再見しながら「そうだ。好きな映画を集めよう!」と思いつきました。

好きな映画やお気に入りの俳優の出演作(記事)を徹底的に集める!

心躍ると思いませんか?

 

ということで、早速いってみまーす。

 

 

明日に向って撃て!(1969)

Butch Cassidy and The Sundance Kid

 

【あらすじ】

1890年代の西部。ブッチ・キャシディポール・ニューマン)とサンダンス・キッドロバート・レッドフォード)は銀行強盗を生業とするアウトロー。やがて列車強盗で荒稼ぎするようになるが、それに怒った鉄道会社のオーナーが集めた騎兵隊に追われることとなり・・
 
【感想】
ジョージ・ロイ・ヒルが監督し、ニューマン&レッドフォードがタッグを組んだアメリカンニューシネマの傑作。青春西部劇の金字塔ですね。
カタカタと音を立てる映写機、セピア色の映像、最後に少し遅くなって止まる音・・
本作を集約しているような、このオープニングだけで泣けてしまいます。
カラーになって始まる本編は、ショットがいちいち美しくかつ映画的。
冒頭の酒場のシーンなんか、緊張の中に2人の絶妙なバディ感を伝えていて、しょっぱなからニマニマさせられっぱなし。
 
銃の名手でニヒルなレッドフォードもいいけれど、やっぱり私はニューマン派。
頭の回転が速く、ユーモアがあって優しくて
本当は銃で人など殺したこともないブッチが、野盗を撃つしかなかったボリビアで切ない表情を見せるとき、そんなブッチが心底好きで、以来ニューマン信者なのです。
 
馬から自転車へと移り変わる、そんな時代。
家畜泥棒から始まり強盗団で名を馳せた二人もやがて追われる身となって、追い詰められ行き場を失くす。それでも胸に小さな希望の火をともし、未知の明日に向かおうとする彼らの、有名な散り際には何度見ても泣かされますねぇ。
画面が再びセピア色に染まって、二人が歴史の一部として写真に収まるとき
なんともいえないノスタルジーに浸ってしまうのです。
 
自転車シーンの『雨にぬれても』もニューヨークに向かった彼らのダバダバダも
西部劇には不釣り合いに感じるのだけど、不思議とイケてるのは、本作が青春映画の輝きを放っているからかな。
 
間違いなく私のナンバーワン西部劇。
 
 

https://ja.wikipedia.org/wiki/明日に向って撃て!