疑惑に抱かれて
疑惑に抱かれて(1991)アメリカ
Under Suspicion
【あらすじ】
トニー・アローン ( リーアム・ニーソン ) は元警官の私立探偵。
自分の妻を浮気相手に仕立てて、浮気現場をでっちあげる仕事をしていた。
その日もホテルに浮気現場の写真を撮りに行くと、そこには妻と依頼人の死体があった・・・。(Amazonより)
【感想】
リーアム・ニーソン主演の未公開クライム・サスペンスということで食指が動きました。監督/脚本にサイモン・ムーア。
リーアム演じるトニーは容疑者の妻ヘイゼルといい仲になり、張り込み先の邸宅で情事にふけっていたところ帰宅した容疑者に銃口を向けられる。
かろうじて逃げることができたものの、警察官の仲間が撃たれ死んでしまう。
警察をやめ、しがない私立探偵に成り下がったトニーは、妻を浮気相手に仕立て浮気の現場写真をでっちあげる仕事でかろうじて生計を立てている。
ところがある日、いつものようにでっち上げの浮気現場を撮影するため訪ねたホテルの一室で、トニーは依頼者と妻の死体を発見するのだった。
誰が依頼者と妻ヘイゼルを殺したのか。
殺された依頼者は、実は有名な画家だったことが分かり
トニーにも疑惑の目が向けられるものの、トニーは容疑を全面否定。
他の容疑者として、画家の妻と愛人アンジェリーナ(ローラ・サン・ジャコモ)が浮上。
自身の容疑を晴らしたいトニーは、愛人の犯行を疑い接近する。
しかし、美しいアンジェリーナに魅せられ、またしてもベッドイン・・
と、二―ソン演じるトニーの色ボケダメ男の悪あがきを描くわけです。
↑その帽子は河童の変装にしか見えませんからw
そもそもね、色ボケではあってもニーソンそんな悪者に見えません。
なのに決定的な証拠がないまま、犯人にされていくさまには憤りさえ覚えます。
死刑執行が迫る中、なんとかならないかと手に汗握ってしまうんですが・・
ところどころ「ん?」と思うところが出てきて、何気にグレイなのですよニーソンさんが!
そんなわけで
ネタバレはしないでおきますが、グレイゾーンをチラ見させつつ、最後まで犯人が分からない展開は大いに楽しめました。
ケネス・クラナム演じるフランク刑事はトニーの唯一の友人。
元同僚を色ボケから死なせてしまったことで警察仲間から総スカンを食うトニーだったが、フランクだけは、なんとかトニーの容疑を晴らそうと奮闘。
終盤の鬼気迫る活躍は主役を食うほどでしたが、途中から金田一シリーズの等々力警部に見えて仕方なかった。
「よしっ わかった!」を期待したのは私だけかな(笑)