しまんちゅシネマ

映画ノート

THE 4TH KIND フォース・カインド


2009年(米)
監督:オラントゥンデ・オスサンミ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ウィル・パットン/イライアス・コティーズ/ハキーム・ケイ=カジー

■感想
映画で妄想 世界の旅!9本目
カナダから西に向かってついに最果てアラスカに到着!!
 
アラスカ北部の町ノームでは多くの住民が不眠に悩んでいるらしい。
それって白夜によって睡眠システム壊れてるんじゃないの?
って、そんな話ではないらしい。

睡眠科学を研究する心理学者のアビゲイルミラ・ジョヴォヴィッチ)は、
患者の不眠の原因を探るべく施した催眠療法
衝撃の現象を目の当たりにすることとなった。
 
映画は実際のカウンセリングの映像を再現ビデオとともに見せながら
ノームの住民に何が起こっているのかを解き明かしていくという作り。
 
4TH Kindというのは未確認物体とのかかわりの程度を表すスケールのひとつのレベルで
1st kind 目撃 2nd kind 痕跡 3rd kind 接触と言う風に表されます。
未知との遭遇の原題『Close Encounters of the Third Kind』でも使われているカテゴリー表記ですね。
 
本作では次のレベルとなる4TH Kindが多くの住民の中に起こっているって話。
ただこの映画は「未確認なもの」の存在そのものははっきりとした表現ではなく
宇宙人なのか悪魔なのか神なのか、ただ気味悪く描いちゃえって風(>v<)
変な宇宙人を登場させないのはいいのだけど
これは神を信仰する人には不評かもなと思ったり。

不眠の原因を追究することは、ある恐ろしい事実に向き合うことになるのだけど
それでも患者たちは真実を求めようとします。
自分の中で何が起きているかを知ろうとする人々の葛藤を描きつつ
ある事実から目を背けようとしているアビゲイル自身の葛藤とも重ねあわせているのでしょう。
でも結果的に映画のテーマがぼやけ、ちょっと混沌としてしまった印象です。
 
とは言え、だんだんに真実に迫っていく様子は興味津々だったし、引き込まれました。
ただ、本物のアビゲイルさん映像がちょっとウザいぞ(笑)
これ公開時はアビゲイルさんは実在の人物で、映像も本物と言ってたそうですが
実際には作り話でした。
こんな衝撃ビデオが撮影されていたらとっくに有名になってたでしょうし
誰も本物と思って見てないんじゃない?
小細工する必要もなかった気がするんですけどね。