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映画ノート

【映画】 『フルスロットル』:ポール・ウォーカー追悼メッセージに涙





リュック・ベッソン製作・脚本のフランス製アクション映画『アルティメット』のハリウッドリメイク。
ポール・ウォーカーが収録を完了した最後の作品と言うことで、劇場に足を運びました。

フルスロットル(2013)アメリ
原題:Brick Mansions
監督:カミーユ・ドゥラマーレ
出演:ポール・ウォーカーダヴィッド・ベル/RZA/カタリーナ・デニス
日本公開:2014/9/6 フルスロットル(字幕版)
【ストーリー】
デトロイト郊外の犯罪者居住地区は治安悪化のため文字通り壁で囲まれている。
中でも麻薬密売組織のボス(RZA)の取り仕切るブリック・マンションと言われる建物は悪の巣窟だったが
その地に生まれ育ったリノ(ダヴィッド・ベル)は麻薬を一掃しようと一人 ギャングに対抗していた。
そんな中、市の所蔵する時限つき中性子爆弾を盗まれたことから、潜入捜査官ダミアン(ポール・ウォーカー)にミッションが下される。「ボスを捕まえ、爆破を阻止せよ」
ダミアンには服務中のリノが相棒にあてがわれるが・・

 オリジナルは未見ですが、『アルティメット』はリュック・ベッソン節のスタイリッシュなアクションからカルトの呼び声の高い作品とのこと。
本作でも『アルティメット』の役者ダヴィッド・ベルをそのままの役で起用しているので、アクションの質は間違いなし。しかもポール・ウォーカーが捜査官として負けずの(適いませんけど)アクションを披露してくれるのだから、これはもうたまりませんよね。

 とにかく冒頭の逃走劇から凄い迫力。
ダヴィッド・ベルのパフォーマンスは「パンクール」と呼ばれるらしいのだけど、壁であろうと車であろうと、自由自在に駆け抜ける、その疾走感たるや。
ポール・ウォーカー演じる捜査官ダミアンは実はある使命を持って仕事をしている人。
リノとダミアンそれぞれの目的を達成することが出来るのかという話ですが、これが意外な展開を見せる。まぁ、正直「なんじゃそりゃ」的なところもあるのだけど
ポール・ウォーカーダヴィッド・ベルのデコボココンビ振りも楽しく
二人のアクションをひたすら楽しめる作品には違いないです。
ポールは本当にラブリーだわ。

同じく刑事だった父親を亡くしているダミアンには 孫を心配するお爺ちゃん(フランク・フォンテイン)がいて、この役者さんがとってもキュート。
ダミアンとホンワカ交流するお爺ちゃんは映画の中でオアシス的存在で、最後もとっても心地よい終わり方です。

映画の最後に
ポールの笑顔の写真とともに「In loving memory of Paul Walker」と出たときには
涙が出ちゃいましたよ。

もっとももっと活躍して欲しかったなぁ。