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映画ノート

【映画】ホーンズ 容疑者と告白の角



ホーンズ 容疑者と告白の角(2013)アメリカ/カナダ
原題:Horns
日本公開:2015/5/09
allcinemaデータ


ストーリー
最愛の恋人メリンを殺されたばかりか、その殺しの容疑をかけられてしまった青年イグは、絶望的な日々を過ごしていた。そんなある朝、目を覚ますとイグの頭には、人に真実を打ち明けさせる「告白の力」をもった不思議な角が生えていた。



スティーブン・キングの息子ジョー・ヒルによる小説「ホーンズ 角」を『ヒルズ・ハブ・アイズ』の気鋭アレクサンドル・アジャが監督、ダニエル・ラドクリフが主演を務めたたホラーファンタジーの一本です。


冒頭、ラドクリフ君演じるイグと恋人メリン(ジュノー・テンプル)のラブラブぶりを見せたかと思うと画面は一転。眠りから覚めたイグを待っているのはテレビや雑誌のレポーターたち。
どうやら、イグは恋人殺しの罪に問われているらしいことがわかります。
愛し合う二人に何があったの??
いや、それよりも驚くのは、イグの頭に牛のような角が生えていること!


いやぁ、へんてこな映画だったわ。

まず角ね。
角は罪を象徴する内面の表れかと思いきや、どうやら他人にも見えるらしい。
しかもこの角には真実を告白させる力があるらしく、角を目にした面々はラドクリフ君に向かって何やら語り始めるんですね。
しかもみんなやたらエロい(笑)

時間を遡って、イグとメリンや友人たちとの少年時代が描かれ
いつしか映画はメリン殺しの真相を追うミステリーへとシフトしていきます。

それ自体は凄く面白いのだけど、ラドクリフ君はどんどんとんでもな姿になっていくんですわ(汗)
あ、『シックス・センス』のハーレイ君みたいな経時的な変化を言ってるんじゃなくて、ファンタジーとしてね。


レストランの名前がイブでリンゴのロゴがあったり、やたら蛇が出てきたり・・フム
ファンタジーに込められた意味合いをうまく説明できないけど、イグにとってメリンは子供の頃からひたすら愛してきた初恋の相手。アダムとイブの二人だけの世界を壊されたら悪魔にもなるだろう と納得。ラドクリフ君はどんな役にも嵌るよね。


終わってみればピュアなロマンスにジンとするところもあって嫌いじゃなかったんだけど、途中のエロとかいるんかな(笑)
まぁ、監督が『ピラニア3D』のアジャさんだからね。
ジャンルテンコ盛、やり過ぎファンタジーのちょっと変わった映画でした。

エログロありなので、よい子は見ちゃだめよ。


★★★★