しまんちゅシネマ

映画ノート

二重誘拐


2004年(米)監督: ピーター・ジャン・ブルージ 出演: ロバート・レッドフォード/ヘレン・ミレン/ウィレム・デフォー/アレッサンドロ・ニヴォラ 【ストーリー】ビジネスで成功し、裕福に暮らすウェイン(ロバート・レッドフォード)とアイリーン(ヘレン・ミレン)。ある日、ウェインが出勤したまま翌日になっても戻ってこなかった。心配になり警察に捜索願を出したアイリーンのもとに、身代金を要求する連絡が入る。ウェインはアーノルド(ウィレム・デフォー)により誘拐され、人里離れた森の中で拘束されていた。FBIが捜査に乗り出す。
■about movie
 豪華キャスト共演のサスペンス・ドラマ。
 裕福な人生の勝ち組みであった初老の夫婦。夫の誘拐事件をきっかけに幸せな日々が一変してしまう。
 ビジネスに於いてその交渉手腕で成功を収めてきたウェイン(レッドフォード)。
 果たして自分の命をかけた交渉で、成功を収め、無事帰還することができるのか。


■見所
・誘拐犯に悪人顔世界チャンピオンのウィレム・デフォー
 失うものは何もない・・・。捨て身な面と、良識ある素の部分とで交錯する心理状態をみごとに表現。
 
■感想
・他のブログでも問題になっているこのタイトル「二重誘拐」はやっぱりまずいよね。
 誰もが次にどんな「誘拐」が待っているのかと期待してしまう。
 これは、是非、邦題を忘れ、原題の「The Clearing」としてお楽しみいただきたい。
 何がクリアになっていくのか・・・そこはネタバレを避けましょう。

 
 この映画、酷評されているほど悪くは無いんです。
 タイトルから混乱→期待はずれ! そのことで評価が下がってるのは確かでしょう。

 ただ、心理合戦が長すぎる。
 間延びしてしまって、言わんとすることが分かりにくい。

 ラストのほんの2分ほど。この映画のテーマが明らかになります。
 この意味合いに気づかなければ、なんなのこの映画・・・になるかなぁ。

 最後に「本当に大切なもの」に気づいたら・・・。
 妻を演じたヘレン・ミレンの穏やかな微笑みに涙がこぼれます。

 
  結び方は良かったです。

 ★★★☆☆