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映画ノート

ルイーズに訪れた恋は…


2004年(米)監督 :ディラン・キッド 出演 :ローラ・リニートファー・グレイスガブリエル・バーンマーシャ・ゲイ・ハーデン 、    ポール・ラッド 【ストーリー】ルイーズ(ローラ・リニー)は、39才、独身でコロンビア大学芸術学部の入学選考部部長。過去を引きずり、毎日にも満足しきれずにいた。そんなある日、彼女は一通の入学願書を目にし、衝撃を受ける。そこには、高校時代に交通事故で亡くなった初恋の彼スコット・ファインスタウトと同じ名が記されていたのだ。ルイーズは、彼に会いたい一心で特別に個人面談をセッティングしてしまう。面接に現れた学生スコット(トファー・グレイス)は、まさに初恋の彼そのものだった。

■about movie
39歳のバツイチ女性と、彼女の過去の恋人にそっくりな15歳年下の青年の恋を描いた大人のラブストーリー。



■感想
39歳、バツイチ。死んだかつての恋人と同じ名前をもつ男性は、雰囲気も話す内容もそっくり。
15歳の歳の差を越えて、たちまち恋に落ちる二人…。
なーんてことで、現実離れしたラブロマンスを期待しそうなこの作品。

観てみたらちょっと違いました。
バツイチ女性を演じるローラ・リニーが実になまめかしい。
色っぽいという意味だけでなく、妙にリアルなんだなぁ。


ローラのお相手、年下の彼を演じるのはトファー・グレイス
イン・グッド・カンパニー」でも、その好青年な感じが印象的でした。
スパイダーマン」の出演も決まっている注目株らしいです。
DVDスルーと思われたこの作品が今ごろ上映されるのも「スパイダーマン」効果なのかな?と勝手に想像。


ルイーズの親友にマーシャ・ゲイ・ハーデン。「ミスティック・リバー」妻対決ですね。
元夫にガブリエル・バーン
これらのベテラン俳優たちとのやり取りも実に見ごたえあり。

過去のトラウマ、家族関係…。
ほろ苦い思い出や友人、家族と向き合う展開は秀逸な人間ドラマを見せてくれます。
優しい音楽も心地良く、切ないけど爽やかなタッチもいい感じ。

ラストは色々な見方が出来そうですが、後味は悪くない作り。
ローラー・リニー主演の「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」にも似た感じだなぁと思ったら
製作スタッフが同じのようでした。

結構いいですよ。近日公開。


★★★*☆