ドラッグストア・カウボーイ
1989年(米)監督: ガス・ヴァン・サント 出演: マット・ディロン /ケリー・リンチ /ジェームズ・レグロス /ジェームズ・レマー ヘザー・グレアム /ウィリアム・S・バロウズ 【ストーリー】1971年、オレゴン州ポートランド。この街のゴロツキ、札付きの麻薬常用者ボブは、妻のダイアンともう一組のカップルを仲間として街中の薬局を荒し回っていた。ある日、ボブは大病院を襲いひとヤマあてたが、仲間の一人、ナディーンの小さなミスで危うく失敗しそうになった為、怒りが爆発し、仲間の間に亀裂が入る。そんな中、ボブが盗んだドラッグをこっそりくすねていたナディーンは薬を常用して死んでしまう……。■感想
ガス・バンサント監督の長編デビュー作です。
この映画は先日kazさんのブログで紹介されていた、インディーズ映画トップ50の中で25位にランクインされていたのもあり、興味を持ってみてみました。
そんなボブがある日仲間のナディーンの死をきっかけに更生の道を歩き始めます。
普通だったら、更生ってたやすいものじゃないですよね。そこに至る葛藤もかなりのはず。
でも、この作品ではそのあたりかなりあっさり。逆にいえばリアリティがない描き方。
唯一、ウィリアム・S・バロウズ演じる老人がリアルさをかもし出していました。
年老いてなお麻薬から離れられないこの老人。
穏やかな笑みを浮かべる彼は、おそらく多くのものをなくしたことでしょう。
でも、この作品ではそのあたりかなりあっさり。逆にいえばリアリティがない描き方。
唯一、ウィリアム・S・バロウズ演じる老人がリアルさをかもし出していました。
年老いてなお麻薬から離れられないこの老人。
穏やかな笑みを浮かべる彼は、おそらく多くのものをなくしたことでしょう。
神との約束を守ろうとするボブが、とってもピュアに感じます。
根は優しいんだけどこか虚ろ。どこにでもいる若者の姿なのかもしれませんね。
根は優しいんだけどこか虚ろ。どこにでもいる若者の姿なのかもしれませんね。
更生中のボブのもとを訪ねた妻ダイアンとの会話。
ダイアン「今何をしてるの?」
ボブ 「穴をあける仕事さ。ボルトを入れる穴をあける仕事だよ」
ダイアン「穴?あなたが? (笑)」
ボブ 「でもこれはドラッグストアで盗みを働くのと同じさ。これで家賃が払えるんだぜ」
ダイアン「今何をしてるの?」
ボブ 「穴をあける仕事さ。ボルトを入れる穴をあける仕事だよ」
ダイアン「穴?あなたが? (笑)」
ボブ 「でもこれはドラッグストアで盗みを働くのと同じさ。これで家賃が払えるんだぜ」
なんでもない会話なんだけど、リアリティのなさを裏付けるようで、印象に残りました。
★★★*☆