しまんちゅシネマ

映画ノート

恋人たちの予感


1989年(米)監督: ロブ・ライナー 出演: ビリー・クリスタル /メグ・ライアン /キャリー・フィッシャー /ブルーノ・カービイ      スティーヴン・フォード 【ストーリー】初対面で最悪の印象を互いに持ったサリーとハリー。その後偶然の再会を繰り返した2人はいつしか最高の友人になっていた。“男女の間に友情は成立するか”という命題に苦悩しつつ、11年の時を過ごす二人だったが…。
■感想
クラシックなロマンス映画もいいけれど、私たちの世代ではまず外せないのがメグ・ライアン
彼女のキュートな魅力が詰まったこの作品は、アメリカのテレビ欄の評価でも★4つの満点評価です。

最初に知り合った時の2人の会話で「男女間の友情は成立しない」とハリー(ビリー・クリスタル)が言い放つ。
この言葉が長い長い二人の関係に大きなトラウマとなってしまうんですね。

知り合ううちに、いいところも悪いところも理解しかけがえのない親友になっていました。
恋人と別れたサリー、結婚に失敗したハリー。
そんな二人だから恋愛関係が壊れた時に、もはや男女のいい関係が続かないのも知っている。
いつしか、自分たちの中に友人としてではない感情の芽生えに気付くものの
お互いを大事に思うからこそ、一歩踏み出せないんですね。
なんとも、もどかしいです。

この作品のメグ・ライアンはまさにキュート。最高に可愛いです。
ビリー・クリスタル。決してカッコよくは無いけど、ちょっとシニカルでナイーブなハリーははまり役。


季節ごとに移り変わるニューヨークの風景も素敵です。紅葉がこんなに奇麗なんて意外。

何度も訪れるニューイヤー。そのときお互いに恋人がいなければ一緒に過ごそうと決めているふたり。
最後の大晦日。一番一緒にいたいのは誰なのか、やっと自分の気持ちに気付くハリー。

このふたりはきっと、ずっと仲良く、いい歳を重ねていくんだろうなぁ。

ほっくり、幸せになれる作品です。

こんなラブリーな作品を作ったロブ・ライナー監督。
翌年に製作したのはあの恐怖の「ミザリー」です。。。あわわ、マジ?


★★★★☆