しまんちゅシネマ

映画ノート

ノエル


2004年(米) 監督:チャズ・パルミンテリ 出演:スーザン・サランドンペネロペ・クルスポール・ウォーカーアラン・アーキン     マーカス・トーマス/チャズ・パルミンテリロビン・ウィリアムズ【ストーリー】クリスマス・イヴのニューヨーク。出版社で働くバツイチのローズは、仕事と重病の母親の看病に明け暮れ、自分の幸せを諦めかけていた。結婚を目前に控えたニーナと警官のマイク。幸せいっぱいの2人のはずが、マイクの度を越した嫉妬がニーナを追い詰めてしまう。カフェで働く老人アーティは、偶然店に入ってきたマイクに対して不審な振る舞いをする――。幸せから取り残されてしまった彼らに、この夜、小さな奇跡が舞い降りる…。
■感想
遅ればせながら(笑)、心暖まる素敵なクリスマス映画でした。

離婚後病気の母の看病に明け暮れ、自分の幸せからは遠ざかってしまったローズにスーザン・サランドン。このエピソードは一番泣けました。

40歳過ぎてバツイチ。唯一の家族である母は認知症(多分)で、もはや娘の顔も認識できない。
食事もしなくなった母。別れの日が近づくことをの不安を感じながら過ごす日々。
一人取り残されるってどんなに心もとないだろう。。。

イブのある日、エンジェルのオーナメントを母の病室に飾ろうとして、ふと向かいの部屋のベッドに
目を向けます。見舞う人もなく孤独に横たわる寝たきりの男性。
エンジェルの飾りをこの男性の病室の窓にそっとぶら下げるローズ。

この物語はきっと、その飾りの天使が起こした奇跡なんでしょうね。


ローズに恋人マイクとの喧嘩の話を打ち明けるペネロペ・クルスのエピソード、
マイク(ポール・ウォーカー)につきまとう妻を亡くした男性のエピソード。
幼い頃、クリスマスを病院で過ごした思い出をもつ男性のエピソードが同時に進行します。

それぞれがなにかしら辛い過去や厳しい現実を抱えていて、孤独で寂しいクリスマス。
アンサンブル形式ですが、少しずつの関わりで構成されているところは「クラッシュ」に似た感じかな。

ちょっとした奇跡によって、寂しい過去から解放されていく様子は心が暖かくなります。
幸せになるきっかけを誰かにもらうこともありますね。
共感できる部分も多く、思わず涙があふれました。

監督さんは俳優出身で、この作品にも出演してるんですが、、どの人だったんだろう。
ノン・クレジットでロビン・ウィリアムズも出演してます。


★★★★☆