しまんちゅシネマ

映画ノート

ツールボックス・マーダー


2003年(米) 監督:トビー・フーパー  出演:アンジェラ・ベティス/ジュリエット・ランドー/ブレント・ローム/クリス・ドイル ランス・ハワード/マルコ・ロドリゲス【ストーリー】筑後100年のラスマンアパートメントにスティーブとネルの夫妻が越して来た。着いたその日から不審な物音が気になり始めたネル。近くの部屋から悲鳴を聞いたネルは警察に通報するが、役者が本読みの練習をしていただけだということが分かる。その後隣室からの悲鳴を聞き、再び通報。警察が部屋に入ってみるが、そこには誰もいない。すでに警察から信用を失ってしまったネルであったが・・・。
■感想
悪魔のいけにえのホラーの巨匠トビー・フーパーの最新作。
いわゆるスプラッターホラーです(笑)

これ、劇場未公開。なるほどの作品・・・w
私は「悪魔のいけにえ」のリメイク版で恐怖におののき、オリジナルに未だ手が出ない臆病者なのです。
この「悪魔のいけにえ」は最強ホラー映画とされており、
トビー・フーバー監督はホラー好きの間では神様的存在のよう。

ただ、残念ながら最近ではこれといった作品もない様子。

で、本作ですが、、うーん、ちょっと微妙。
古いアパートで次々に住人たちが姿を消す。だったら警察もっと捜査しようよ(笑)

妙な物音、部屋から聞こえてくる悲鳴、変わった住人たち。
いかにもなにかありそうな古い建物と壁に記された奇妙なマーク。

おどろおどろしい雰囲気は揃ってます。撮影技術もいいんじゃないかな。

で、主人公ネルがそのアパートの怪に迫って行ってついに。。。!
ふはー。。

本作の特徴は殺人鬼が様々な工具を使って住人を惨殺していくこと。
カナヅチ、釘、電動のこぎり・・・。だんだんエスカレート。
殺人の様子は「13日の金曜日」な感じかな。

悪くないんだけどね~、これもうひとつ、いや二つくらい足りない。
それは殺人の動機。
なぜ?があまり説明されてないから、だから何だったの?としか言いようがない。

ラストの終り方からすると、ひょっとして続編狙い?
で、やっぱり犯人は生きてましたとばかりに「ツールボックス2」を作って
最終的に「ツールボックス・ビギニング」で全てを明かそうというつもりかしら~??

続編を観ようと思えるかどうかが問題ですね~。
スプラッターシーンもそれほど怖くない。あ、一カ所だけ、やたらエグかったかな。
巨匠にしてはきわめて地味。
これに動機などのベースがしっかり描かれていればまずまずの出来と言えそうなんだけど、惜しいね。

あ、しかも犯人の顔、どっかで見た顔じゃない?ネタ切れ?自作へのオマージュ?
っていうか、よほどこういうのがお好きなのね~。


★★★☆☆