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映画ノート

サンシャイン2057


2007年(米) 監督:ダニー・ボイル 出演:キリアン・マーフィ真田広之ミシェル・ヨークリス・エヴァンスローズ・バーントロイ・ギャリティ【ストーリー】50年後の未来。地球上の全ての生命の源である太陽の活動が終焉を迎えようとしていた。人類に残された最後の望みは、太陽を再生させるための核爆弾を積んだ宇宙船“イカロス2号”。そこには船長のカネダをはじめ、男女8人のエキスパートが乗り込み、命がけのミッションに挑もうとしていた。やがて一行は、7年前に同じミッションに向かったまま消息を絶ったイカロス1号の救難信号を受信するが…。
■感想
映画友Mっちと観に行ってきました。土曜日だというのに私たちを含めわずか5人。
少々不安になりつつの鑑賞でしたが・・・。 これ、つっこみどころ満載で楽しめました。^^>"

50年後の地球。もやは太陽にかつての輝きは無く、人類存続の最後の望みは太陽内部に核爆発を起こさせ、エネルギーを再生させること。宇宙船イカロス2号がその任務にあたります。

乗務員は我らが真田さん(カネダ)を筆頭にキリアン・マーフィ(キャパ)ローズ・バーン(キャシー)ら男女8人。


果たしてミッションは成功するのか。
何かのトラブルをきっかけに船外に修理に出向いたものが一人、二人と宇宙のもくずと化す。
アルマゲドンに見るように、これ多くのスペースものの王道的な展開ですよね。

ところが本作では少々おもむきが違ってました。
トラブルから酸素の不足を招いてしまったクルーたち。
地球に生還するために、船内には何人分の酸素が残っているのか。。ってことになってしまうんです。
ヒジョーにキビシイっ!(≧∪≦)
一気にサバイバルゲームの様相。。。う~ん。

で計算通りにことが運んだかと思ったところに、もうひとり、どなたか酸素を要する存在が!
は~??? 誰やねん!!

ま、そんなお話でっす。

ところでね、こういう大それたプロジェクトって普通国からのミッションだったりしますよね。
で、通常NASAの管制塔みたいのと通信する。
クルーの死を悲しんだり、成功を喜んだり、管制塔の一喜一憂に観客も一緒に感動するものなのですが。
本作ではそういうものが、いっさい出てきません!マジ?

だから泣きどころは皆無です。
感じるのは、やがてくる未来の地球への漠然とした不安。
太陽の光がこんなにも貴重で懐かしいものになってしまうんでしょうね。

20年前に描かれた近未来と近年描かれる近未来のギャップの大きさはどうでしょう。
スターウォーズ」の世界よりも、本作のような退廃的な地球のほうがリアルだと感じる今日この頃。

ダニー・ボイルの作品って微妙・・・。


★★★*☆