しまんちゅシネマ

映画ノート

恋愛睡眠のすすめ


2005年(フランス) 監督・監督:ミシェル・ゴンドリー  出演:ガエル・ガルシア・ベルナルシャルロット・ゲンズブール/ミュウ=ミュウ/アラン・シャバ エマ・ドゥ・コーヌ【ストーリー】シャイで不器用な青年ステファンは、仕事も恋愛も失敗ばかりの冴えない人生を送っていた。ある時、メキシコで一緒に暮らしていた父が他界し、彼は母の暮らすパリへと帰郷する。母が大家をしているアパートに住み、仕事先も見つけてもらったステファンだったが、結局それまでとあまり代わり映えしない日々に落胆する。そんなステファンの隣の部屋には、引っ越してきたばかりの知的な女性ステファニーがいた。いつしか彼女に恋してしまったステファンは、現実とは裏腹に、夢の中ではステファニーと理想的な恋愛を繰り広げていくのだが…。
■感想
エターナル・サンシャインの奇才ミシェル・ゴンドリー監督の作品ということで観てみました。
なぜフランス製作?と思ったら監督もフランス人だったのね。
エターナル・サンシャイン」も不思議なラブストーリーだったけど、本作も思いっきり奇想天外。

監督の頭の中ってどうなってるんでしょうね~。ガエル君演じる冴えない妄想青年がみる夢の世界は
おもちゃの国みたいに、ファンキーでポンキー。(意味不明w)車も建物も段ボール箱だしね。


隣人シャルロットに恋心を抱きながらも、上手く伝えることが出来ない彼は夢の中ではシャルロットと結構いいムードだったりする。でも現実と夢との区別もつかなくって大変なんです。


自信のなさや、いろんなコンプレックスがガエル君を夢の世界に逃避させてるのでしょうか。
ガエルくんの情けないところがまた切なくもあり。。

シャルロットにしても、結構歳いってそうなんだけど、その割には夢見る少女的で、
少々世間にはなじまないタイプ。
これまた自信のなさや勘違いも手伝って、恋に素直になれない女性。。。って設定かな?
そんな二人だから惹かれ合うものがあるのかもしれないし、応援したくもなる。

と、まあ、こう書きたいところなんですけどね~、
いやー、あのガエル君に惚れるのはちょっと難しくないでしょうかね。もう病気。。ですけど^^>"

ラスト、安らかな寝顔のガエル君が見る夢にほんわか暖かいものを感じてしまった私ですが、
一方では「う~むむ。。。」と意味不明に唸ってしまうのでした。

奇想天外なストーリーと、ナイーブでエキセントリックな不思議ガエルを楽しみたい人にはお勧めです。



★★★*☆