ハリーとトント
1974年(米) 監督・製作・脚本:ポール・マザースキー 出演:アート・カーニー /エレン・バースティン/チーフ・ダン・ジョージ ラリー・ハグマン /ジェラルディン・フィッツジェラルド 【ストーリー】ニューヨークに暮らす72歳の老人ハリーが、区画整理でアパートを追い出された。彼は愛猫のトントを連れて、娘の居るカリフォルニアへ向かう……。■感想
冒頭、ニューヨークの街に住む老人が映し出される。
なんか、それ見ただけで泣けて来た。年寄りに弱いなぁ。
アパートを追い出されたハリーは長男の元に行くものの、折り合いがつかず。
子供たちや、かつての恋人の元を訪ねる旅にでます。
子供たちや、かつての恋人の元を訪ねる旅にでます。
猫のトントと老人とのロードムービーですね。
大きなイベントがあるとか、感動があるとか、そういうのではないんだけど、なんだろう。この温かさは。
人生の酸いも甘いも知り尽くしたような72歳の老人ハリー。
旅の途中で出会う人々と、ハリーの会話がいいんですよね~。
旅の途中で出会う人々と、ハリーの会話がいいんですよね~。
何事にも動じず、誰かを頼るでもなく、かといって気負うことなく歩き続けるハリーの生き方は、なんかいいです。
老人ホームに訪ねた昔の恋人(彼女はハリーの名前を忘れてましたが)とダンスを踊るシーンもじわっと来ました。
歳をとると、仲のよかった友人たちも次々に死んで行くわけで・・・。
あんなにかわいがってた猫のトントもついに老齢で死んでしまいます。
最後、トントに「So long kido」と静かに声をかけるハリー。
このシーン、意外にあっさり描かれてるんですけど、ハリーの寂しさと同時に、
ともに過ごした時間への感謝と満足が感じられて泣けました。
あんなにかわいがってた猫のトントもついに老齢で死んでしまいます。
最後、トントに「So long kido」と静かに声をかけるハリー。
このシーン、意外にあっさり描かれてるんですけど、ハリーの寂しさと同時に、
ともに過ごした時間への感謝と満足が感じられて泣けました。
ハリーは生きてる間にあといくつ、この寂しい別れを経験することになるんだろう。
一人暮らしの老人の悲哀に胸が痛みます。
一人暮らしの老人の悲哀に胸が痛みます。
ハリーを演じたアート・カーニーはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞。
これを演じた時は55歳だったんですって。
ひえー、、姿勢がいいなぁとは思ったけど、顔はどこからみてもじいさんだったよー!
これを演じた時は55歳だったんですって。
ひえー、、姿勢がいいなぁとは思ったけど、顔はどこからみてもじいさんだったよー!
温かくて何度も観たくなる作品だと思います。
★★★★☆