しまんちゅシネマ

映画ノート

タラデガ・ナイト オーバルの狼


2006年(米) 監督:アダム・マッケイ  脚本:ウィル・フェレル/アダム・マッケイ 出演:ウィル・フェレル/ジョン・C・ライリー/サシャ・バロン・コーエン/ゲイリー・コール    マイケル・クラーク・ダンカンレスリー・ビブジェーン・リンチエイミー・アダムス 【ストーリー】生まれながらのスピード狂リッキー・ボビーは、念願のNASCARにデビューするやその才能を開花させ、瞬く間に頂点に君臨する。国民的ヒーローとなり我が世の春を謳歌するリッキー。そんな時、F1で活躍していたフランス人ドライバー、ジャン・ジラールNASCARへと参戦してくる。リッキーはライバル心むき出しでジャンと激しいバトルを繰り広げた末、大クラッシュを演じてしまう。ショックのあまりレースが怖くなってしまったリッキー。そして、順風満帆だった彼の生活は一瞬にして崩壊してしまう。
■感想
今年のMTVムービー・アワードでキスシーン賞受賞
誰と誰のキスだと思います?なんと「主人公は僕だった」ウィル・フェレルボラットサシャ・バロン・コーエンですよ!
怖いですね~。しかも私、先日この授賞式の様子をテレビで見ましたが、二人、映画のキスを見事に再現。。。
ウィルはサシャにステージ上で押し倒され、とんでもない状態でした~。(≧∇≦)

ま、そんなことでこの作品を知り、観ようと思った訳なんですがね。動機が不純でしょうか。

これまさにおバカ映画でした。
「1等賞でなければビリと同じ」という父の言葉を胸にNASCAR界のスーパーヒーローに駆け上ったスピード狂リッキー・ボビー(ウィル・フェレル)。
美人妻との間に子供も二人。我が世の春を満喫するものの、弱い者など虫けらの様にしか思わないとんでもない人間になりさがる。リッキーの傍若無人ぶりに怒ったオーナーがF1からジャン・ジラールを連れて来てライバルとしてリッキーに対抗させるわけですね。このF1レーサーを演じるのがサシャ・バロン・コーエン
怪しいフレンチ訛りの英語を操る彼、今回はフランス人らしい!しかもゲイ!(爆)
でもでも、いつものお下劣ムードではなく、ちょっと小ぎれいで洗練された印象なのです。
リッキーの敵対心に火をつける花形満ってとこかな?(笑)



二人のトップ争いとなったレースでリッキーは大クラッシュ事故を起こしてしまう。
ショックから彼のトラウマが始まるんだけど、そこマジ笑えます。
転落からの再起をかけ、トラウマ脱出のトレーニングをおっぱじめるのが長らく音信不通だった父親。
放蕩親父なんだけどやるときゃヤルぜの徹底ぶりが可笑しい。さりげなく家族の再生も描いてたりする。


ま、そんなこんなでクライマックスはサシャとのりマッチですわ。このレースシーンは迫力です。
レースが終わり問題のキスシーン。なんかこの二人のキスにホロッとさせられる自分も変だと思うんだけど、
ちょっと感動だったりします。

リッキーの幼なじみで親友キャルにジョン・C・ライリー
レースでリッキーをアシストするセカンドドライバーだったキャルとの友情の行方も見所の一つ。


ところで、期待のサシャ・バロン・コーエンですが、思ったよりもはじけてなく意外に地味だったという印象。
脚本を手がけたウィルは実はこの役「40歳の童貞男」スティーヴ・カレルにオファーしたんだとか。
スケジュールの都合で断られたようですが、なるほど、そっちを当てはめた方がしっくりくるかもと妙に納得。


大いに笑ってちょっぴり感動。スポコン+家族愛+友情ものってことでアメリカ人には大ウケでしょ。
でも日本では残念ながらのDVDスルー。ま、しゃあないか。


★★★*☆